不要になった衣料品を回収 衣料品大手のしまむらがグループ200店舗で 来月15日まで 回収された衣料品は糸や生地、製品へとリサイクル
ファッション業界の過剰生産や廃棄、環境負荷への改善を目指そうと、衣料品大手のしまむら(埼玉県さいたま市大宮区、鈴木誠社長)は、グループ200店舗で衣料品回収を12月15日まで行っている。 しまむらが過去最高収益 夏物衣料が好調 高価格帯の商品拡充も奏功 インフルエンサーとのコラボ企画やフェアなど強化で客数も増加 下期には26店舗の出店を計画
しまむらは「商品廃棄ゼロの継続と進化」をESG課題の一つとして位置付け。販売商品を最後の1枚まで売り切る「廃棄ゼロ」を実施している。今後は取り組みをさらに進化させ、客が購入後に不要となった衣料品についても廃棄ゼロを目指そうと、衣料品回収を行っている。 衣料品回収は6~7月の実証実験に続き2回目。前回は9店舗の実施で約5トンの衣料品が集まった。今回は埼玉など13都府県の店舗で展開。他社製品の衣料品も回収可能だが、下着や靴下などは対象外となる。 店舗に回収箱を設置し、営業時間中にいつでも持ち込める。回収した衣料品は、総合アパレルメーカーのカイタックファミリー(岡山市)の「MUDAZERO」プロジェクトを通じて、仕分けからリサイクルまで行い、糸や生地、製品へとリサイクルする。 今後は全店での衣料品回収実現に向け、課題の抽出や効果検証を行う。バースデイ商品2部の高橋雄部長は「衣料品回収は、お客さまにも好意的にご協力いただき大変感謝している。一人でも多くの皆さまにご理解いただけるよう一層努力していく」と話した。
回収品目や実施店舗の詳細は、同社ホームページへ。