「フレッシュネス」チキンに“もも肉”使うプライド クリスマス時期の「チキン難民」を狙う戦略
12月初旬から中旬にかけて注文が入ってくるが、やはりクリスマスの出数が跳ね上がるそうだ。 以上のように、フレッシュネスでは「当日購入可」をアピールポイントに、クリスマス商戦に臨んでいる。ライバルとなるのはコンビニだろうか。しかし店舗が少ないフレッシュネスに比べ、コンビニには温かいまま持ち帰れるという利点がある。 KFC、モスバーガーそれぞれのチキンも、見た目、味それぞれ、ブランドを示すはっきりした特徴がある。
フレッシュネスも独自性を打ち出したプロモーションなどに工夫する必要があるだろう。 ■店舗数の拡大を目指す フレッシュネスは2024年に6店舗出店を果たし、現在155店舗。2030年に向け300店を目指していくという。 期間限定の高付加価値バーガーやシーフードバーガー、ソイバーガーなど、ラインナップを拡大するとともに、キャンペーンのバーガーについては相性の良いサイドやドリンクとともにすすめる「ペアリング販売」など、販売方法も工夫。客単価がアップし、売り上げも増加してきているそうだ。
じわじわとではあるが、ブランド力の向上が業績に反映されてきているのかもしれない。 アンケート調査を実施したところ「知っているが近くに店舗がない」「聞いたことはあるが食べたことがない」などの値が高かったという。商品やサービスの品質とバランスをとりながら拡大していく必要があるだろう。
圓岡 志麻 :フリーライター