【40代、50代の腰痛を元から治す】腰痛改善には「体幹力を鍛えるトレーニング」を! 誰にでもできるプランクの効果的な方法を専門医が伝授
OurAge世代に多い体の悩み「腰痛」。強い痛みではなくても、つねに腰の調子が悪い人も多いのではないだろうか。そんな慢性の腰痛の改善に必要なのが「体幹」の力なのだとか。そこで、その理由や体幹力を鍛えるエクササイズを、脊椎外科専門医の吉原潔さんに教えていただいた。悩んでいる人はぜひトライして!
体幹力が衰えると、姿勢がくずれて腰に負担がかかり腰痛の原因に
腰痛が起きてしまったり、なかなか改善しなかったりする大きな原因に、「体幹力」の衰えがあるとか。その理由を吉原潔先生に伺った。 「腰痛の原因のひとつに筋肉の衰えがありますが、最も影響が大きいのが体幹の筋肉の衰えです。 体幹とは、体のコア、つまり中心部分を指し、具体的には、腕と脚を除く、首から下の胴体部分のことです。立つ、座るといった動作をはじめ、腕や脚を動かすときの軸にもなる、まさに“体を支える幹”の部分です。 この体幹の筋肉が落ちてしまうと、上半身を支える力が不足して、よい姿勢を保ちにくくなります。その結果、猫背の前かがみ姿勢になり、腰に負担がかかって腰痛が生じ、改善しにくくなってしまうのです」(吉原先生) つまり、腰痛を根本から改善するには、体幹力を鍛えることがカギ。では、体幹力をつけるには? 「体幹を構成するのは、お腹の腹直筋や腹横筋、腹斜筋や、背中の脊柱起立筋、広背筋など、一般的に腹筋、背筋と呼ばれるさまざまな筋肉です。 これらの筋肉を鍛えるトレーニングをすると、体幹力が向上し、よい姿勢が保てるようになって腰に負担がかかりにくくなり、腰痛の予防・改善につながります。 体幹力を強化すると、関節の可動域が広がり、体も引き締まるので、習慣にすることをおすすめします」 まずは、自分の「体幹力」をチェックしてみよう。以下の「片脚立ち」でチェックできるので、さっそく試してみて。
「片脚立ち」で、体幹力をチェックしてみよう
《片脚立ち》 片方の膝を90度に曲げて、膝と股関節の角度も90度になる位置まで引き上げて片脚立ちになり20秒キープ。両手は腰に添えよう。背すじは真っすぐにし、上半身が前や後ろに倒れないように注意。 これを20秒間続けられればOK。長い時間キープできるほど、体幹力があるということ。20秒キープできなかったり、体が傾いたりぐらついたりするなら、体幹力が低下しているので、腰痛がすでにあるか、腰痛になりやすい状態だ。定期的に行ってチェックしてみよう。