TGR TEAM SARD離脱の中山雄一、スーパーGT参戦に区切り。「新しい舞台へ挑戦」へ
12月25日、TOYOTA GAZOO Racingは2025年の国内参戦体制について発表したが、スーパーGT GT500クラスではTGR TEAM SARDにサッシャ・フェネストラズが加入した一方で、今季まで6年間チームを支えてきた中山雄一については、スーパー耐久/ニュルブルクリンクでの活動以外にその名が記されていなかった。ただ、中山は2025年に向け、“新しい舞台”に挑戦する機会を得たと自身のSNSに記している。 【第7戦オートポリスで優勝を飾ったTGR TEAM SARDの関口雄飛/中山雄一、脇阪寿一監督】 中山は2012年にGT300クラスにデビュー。2015年にTOYOTA PRIUS apr GTでシーズン2勝を飾ると、その後は毎年優勝を飾り、LM corsa、K-tunes Racingと移籍しながらGT300のトップドライバーのひとりとして活躍してきた。2019年にはTGR TEAM SARDからGT500デビューを飾り、2019年にはヘイキ・コバライネンとコンビを組み1勝を記録。その後は2024年までSARDで戦い続けてきた。 そんな中山だが、12月25日に発表された2025年のGT500体制のなかで、TGR TEAM SARDにはサッシャ・フェネストラズが加入することになり、中山の名は記されていなかった。 2025年に向けての去就としては、TGRから発表された内容の中にはスーパー耐久/ニュルブルクリンクでの活動の中に名前が記されていただけだったが、中山は25日、自身のSNSに「今シーズンをもってスーパーGT、そしてTGR TEAM SARDから離れることになりました」と綴った。 「これまで6シーズンを参戦させていただいたこと、多大なる感謝を申し上げます。ありがとうございました。加藤会長、近藤社長、脇阪監督、関口選手、ヘイキさん、スタッフの皆様と過ごした時間はかけがえのないもので、人間として大きく成長をさせていただきました」と中山は記した。 「スーパーGTから離れる」という言葉からもあるとおり、GT300で戦うというわけではないということだ。そして、続いて綴られた言葉からは、また別の挑戦をTGRとともに始めるということが感じられる。 「またこれからの新しい舞台へ挑戦する機会を与えていただいたTGRに感謝し、その期待に応えることができるよう、オンリーワンな存在になれるよう邁進いたします。そしてこれからもTGRの一員として、もっといいクルマ作りへの貢献、自動車業界への恩返しができるように活動を続けていきたいと思います。今後とも変わらぬご声援をどうぞよろしくお願いいたします」 オートスポーツwebでは中山にもコンタクトをとったが、上記の内容が現状で話すことができるすべてであるよう。ただ「これからの新しい舞台」という言葉からは、スーパー耐久/ニュルブルクリンクでの活動だけでもないようにも感じられる。今後その舞台について新たな発表があるのか、注目したいところだろう。 [オートスポーツweb 2024年12月26日]