「挑発的な質問も…」上沢直之“TVに映らなかった”入団会見ウラ側…ソフトバンク番記者が初めて聞いた“異例の発言”「少なくとも3回言った」
入団会見は晴れの舞台だ。しかし約8分20秒の質疑応答のあいだ、約50名の報道陣と8台のテレビカメラの前に座った上沢直之は、明らかに緊張していた。 【レア写真】「会見どんな様子だった? 実際の様子」「会見時の髪型はオールバックも…実際は?」「えっ、上沢と大谷翔平が…一緒に“釣り”をしていた」記事の写真を一気に見る
笑顔なし…上沢の入団会見ウラ側
会見後にはペン記者向けの囲み取材も約10分間行われた。提示された背番号の中で「10」を選んで「1」にしなかった理由について「あんまり1桁は似合わないかなと思ったので」と明かしたのと、ソフトバンクのチームカラーでもある黄色のネクタイを着用した点を訊ねられて「黄色はもともと1本だけ手元にあったので、それをしてきました」と話した、その2つの回答の時だけは表情がわずかに和む。だがそれ以外は終始、顔が強張っていた。 上沢は昨年オフに日本ハムからポスティングシステムを利用して米球界に挑戦し、レイズとマイナー契約を交わした。3月にレッドソックスへ移籍するも、メジャー登板は2試合。今オフにレッドソックス傘下3Aウースターからフリーエージェントになっていた。すると、わずか1シーズンで日本球界に戻ることを決断。それに当たり、ポスティングを利用してマイナー契約からのメジャー挑戦という旧所属の日本ハムにとって“実入り”の少ない移籍方法を容認した経緯があるだけに、古巣復帰せず、かつ同一リーグで最大のライバルともいえるソフトバンクを新天地として選んだことに批判が殺到した。 12月26日、福岡市内のホテルで行われた入団会見。注目の第一声は「こうして福岡ソフトバンクホークスに正式に入団させてもらうことになって、皆さんの前で話をできることをうれしく思っています」。
じつは“序章”だった…テレビ局の質問
会見はテレビ局のベテランアナウンサーが代表質問をする形で進められた。その優しく落ち着いた口調に、上沢も少し安心したのか、言葉に詰まる様子もなく思いを声に乗せた。 ――ホークスを選んだ理由は? 「ホークスの熱意に僕の心が打たれたというのが一番」 ――ホークスの印象は? 「手ごわいなというか、素晴らしいチームだなと感じていた。そのチームが味方になるということで頼もしく思っています」 ――福岡の街について。 「遠征でも来ているんですが、食事がおいしい。あとは福岡の街全体がホークスを応援しているイメージがあります」 その後、ベテランアナが少し胸元を突くようにこう訊ねた。
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