【OurAge読者の声を集めた「隣の50歳」】終活で親やきょうだいに聞きにくいこと、話しづらいことは何ですか?
OurAge読者の声を集めた連載「隣の50歳」。今回きいてみたのは「終活で親やきょうだいに聞きにくいこと、話しづらいことは何ですか?」だ。 「親に聞きにくいこと、それはずばり、遺言書を用意しているのかどうか」「父は亡くなり、母は一人暮らしをしています。今はまだ元気だけどそのうち介護が必要になったら、その費用は誰が出すのか? 兄と一度話してみたいが、兄は遠方に住んでおり、家庭もあるので延ばし延ばしになっている」「親が最期をどう迎えたいのか…最期のときがきたら会いたい人がいるか、誰に看取ってほしいのかなど、元気なうちは聞きにくい」「いわゆるシモの世話は誰にして欲しいか、家族に聞きにくい。身内にして欲しいのか、逆に身内だからこそイヤなので他人にお世話してもらいたいのかとか」といったように、さまざまな声が寄せられた。 さぁ、それでは結果発表。気になる結果はいかに!
1位「財産(預貯金、保険金など)や相続について」
【598票】 「どれだけ親に財産があるのか、聞きにくいです。遺産目当てだと思われたら辛いので」(53歳・会社員) 「私はきょうだいが多いのですが、親が財産を誰にどれくらい遺そうと決めているかが聞きにくい」(52歳・パート・アルバイト) 「コロナで亡くなる高齢者の割合を日々見ていると、離れて暮らす親のことが気がかりです。万が一のことがあった場合、どうして欲しいのか。とくに保険やお金のことは聞いておいたほうがいいと思っても、どう切り出したらいいか悩ましいです」(52歳・会社員) 「独身の姉達にお金のことが聞きにくい。でも聞いておかないと後々困るのは私。相続することになりますので」(52歳・会社員) 「私の親は80代ですが、遺言などは準備してない様子。今のところきょうだいの仲は良く、相続で揉めることはないと思っていますが、どれだけ親に貯蓄があるのか。聞きにくいが、知りたい」(48歳・会社員) 「両親のお金に関することです。お金って人を変えると思います。遺産相続で揉めて裁判沙汰になり、絶縁したケースも周りであったので。もし財産があるなら、両親にはしっかり遺言を残しておいてほしいと思っています」(53歳・会社員) 「母の財産のことです。妹が母と同居しているので、私は遠慮すべきなのでしょうか……」(64歳・専業主婦) 「死ぬのが前提で話すことなので、財産や持ち家をゆくゆくはどうするのか家族で話し合うのが難しい」(47歳・専業主婦) やはり圧倒的1位が「財産や相続に関すること」だった。 中でも筆者がとくに印象的だったコメントを4つ紹介しよう。 「両親と一緒に暮らしていますが、預貯金の話はされたこともない。〝保険に入っているから最期は保険金を使って葬式をしてくれ〟とは言われましたが、死亡してすぐに保険金って払われるわけではないし、どうなるんだろう?あと、今からすでに妹達が親の時計やブランドバッグなど高価なものを〝お父さんたちが亡くなったら、これは私がもらうつもり〟と言っているのですが、保険金もすぐに払われないうえ高価な物まで持っていかれたら、葬儀が行えるのかと心配です」(56歳・専業主婦) 「姑と子どものいない叔母のことで悩んでいます。ふたりとも頑固で〝私は当分まだ死なない!〟の一点張り。そのためお金のことはもちろん、家やお墓のことをどうしたらいいのか話せません。ふたりともすでに配偶者を亡くしているので、事前にきちんと話し合っておかないと、残された家族が大変な目に遭うのは経験済みのはずなのに……。頭が痛いです」(49歳・専業主婦) 「施設に入居している96歳の母がいます。父が亡くなった後は元気に一人暮らしをしていましたが、4年前に自宅階段から転落して骨折したのを機に、一気に要介護となり認知症も進行。正常な判断ができなくなりました。そうなる前からエンディングノートを渡して、書くように頼んでいたのですが〝何かあったらよろしくね〟と言うばかりで、ノートに手をつけてくれませんでした。外国に住む姉は文句ばかり。兄はすでに亡くなっていますが、義姉や甥姪は母の顔を見にすら来ません。このままだと相続で揉めそうで気が重いです。認知症になる前に〝みんなと仲良く協力してね〟とだけしか言わなかった母。その真意を知りたかったです」(64歳・自営業) 「自分自身の終活に着手することは何の苦労もないが、親の終活は難しい。親にはプライドがあり、自分が死ぬと思っていないから。財産のことはおろか、口座や印鑑のありか、パスワードなどを明かそうとしない。そんな親の説得に、今とても苦労しています」(51歳・パート・アルバイト)