“学校行きづらい”きっかけは「先生」不登校 約3人に1人が回答【news23】
トラウデン直美さん: 私も小学生のときに当時の担任の先生に苦手意識があり、不登校ではないですが「行きたくない」と思う日々が続いたことがありました。しかし、今思い返してみれば、結構新人の先生だったので、先生自身もきっと慣れるのに必死だったし、何とか子どもたちとうまくやっていくために一生懸命だったんだろうと思います。 しかし、当時の私からすると、「なんでそんなに怒らなくても良さそうな場面で怒ってるんだろう」というようなところから少しずつズレが生じて、特に自分自身に被害がなくても行きたくなくなってしまった。そういうモヤっとしたものでも「行きたくない」という気持ちになることはあると思います。 担任の先生と1対1というよりは、学校に行っても相談できる大人が何人かいる、「この先生になら話せるかな」という環境ができる限りあったらいいなとは思います。 ■子どもと先生の関係 親ができることとは 小川キャスター: 広い視座で振り返ると、いろんなものが見え、いろんな見方ができます。しかし、子どもはなかなか広い目線で見ることができない。そういった中で、先生との関係に不安を覚えるようなことがあったときに、どういう解決法があるのでしょうか。 てぃ先生: これはいろんなケースがあるので、「絶対これ」とは言い切れないという前提があります。親は子どもたちに親心として、「こうしてみたら」とアドバイスをします。しかし、親自身も自分の子どもが実際に学校でどう過ごしてるのかを見ているわけではない。 例えば「あなたの方から先生に元気よく挨拶してみたら」みたいな、親からすると「これならできるんじゃないか」というアドバイスも、その子は「いやできないよ」と思っているかもしれない。でも親が言うからやってみようと思い、次の日学校に行ってみたけど挨拶することができなかった。そうなると、「学校でちゃんとできない自分」が積み重なり、親の優しさが逆にプレッシャーになって、余計行きたくなくなることがあります。 基本的にこういう問題は、子どもに「頑張ろう」と言うのではなく、親が学校側や担任の先生と話す機会を作った方がベターだと思います。その話し合う機会も、「学校は何やってるんですか」ということではなくて、「最近うちの子どうですか」というヒアリングから入っていくことが大事だと思いますね。