“学校行きづらい”きっかけは「先生」不登校 約3人に1人が回答【news23】
小山隆くん(仮名)の母親 「毎日が本当にケンカじゃないですけど『行け!』『行かない!』みたいな押し問答で」 小山隆くん(中学2年生・仮名) 「親に『死ね』ってメールで送って、だいぶケンカになりましたね。自分の気持ちに気づいてもらえないし、やっぱりみんな『学校に行け』って言う。でも自分はいけないし、助けてもらえないから、“みんないなくなっちゃえ”的な感じで(メールを)送ってました。何回か本当に『どっかから落ちて死のうかな』とか考えて」 中学に入っても教員への恐怖心が抜けず、登校できませんでした。 ■「行けないと思ったら行かなくていい」 親子が救われた精神科医の言葉 そんな2人が頼ったのは、母親の友人から紹介された児童精神科医でした。 小山隆くん(仮名)の母親 「先生に一番に言われたのは『学校は無理して行くところではない。行けないと思ったら行かなくていい』。学校の先生に相談すれば、何をすれば行けるかの方法を考えるんですけど、(精神科の)先生は『行きたいって思えば行けばいい。行けないって思ったら行かなくていい』と」 その言葉に救われたという小山さん親子。「家では好きなことを」と言われ、隆くんが探したのは、オンラインのフリースクール「SOZOW」でした。小学4年生から中学3年生までの600人が参加しています。 子どもたちが自ら学ぶテーマを選ぶなど、自主性を重んじた探求活動に力を入れています。 この日のテーマは「平安時代」。生徒の一人がクイズを用意し、スタッフの司会のもと子どもたちはチャットで回答を寄せていきます。 週に1回ほど、メンターと1対1の時間も設けられ、学校の先生とは異なる雰囲気に隆くんも心を開いていきます。 小山隆くん(中学2年生・仮名) 「結構本音で話せるので相談したり、わかんないことあったら聞いてみたりとか、自分にとって結構安心できる時間ではあると思います」 不登校を減らすには、先生による集団一斉指導など学校のあり方を変える必要があると言います。