“学校行きづらい”きっかけは「先生」不登校 約3人に1人が回答【news23】
小山隆くん(中学2年生・仮名) 「(学校は)平等って考えて、一緒に同じものを勉強させる。それが多分駄目なんだろうなと思って。1人1人に合わせたスピードで進めてあげるのが一番大事じゃないかなって。自由だったら、多分(学校に)行けると思います」 ■不登校のきっかけ「先生」がトップの約3割 藤森祥平キャスター: 文部科学省の調査によると、不登校の小学生についてこのような結果が出ています。 【学校に行きづらいと感じ始めたきっかけ】不登校児童生徒の実態調査(2020年度) 1位:先生のこと 29.7% 2位:身体の不調 26.5% 3位:生活リズムの乱れ 25.7% 「いじめ」は、5位くらいにランクインしていました。 また、NPOがおこなった不登校の子どもの保護者向けアンケートでは、このような結果が出ています。 【保護者が考える不登校のきっかけ】多様な学びプロジェクト 不登校当事者実態ニーズ全国調査より 1位:先生との関係 43.5% 2位:学校のシステムの問題 32.6% 3位:勉強は分かるけど授業が合わない 27.0% このアンケートに答えた保護者からの声には、このようなものがありました。 40代小6児童の母(小1から不登校) 「先生がいつもピリピリしていて怒鳴る場面もあり、息子は怯えたり先生の理不尽な言動に怒ったりしていました」 小5児童の母(小4から不登校) 「先生が忙しすぎてその大変さが子どもにも伝わる」 小川彩佳キャスター: 小学生にとって、担任の先生は物理的にも一緒にいる時間が長いですし、非常に大事な存在ですよね。 てぃ先生: 今みたいなアンケート調査を見ると、「先生たち何やってるの」と感じる方もいると思います。ただ現実的には、教職員の方々全員、身を粉にしながら一生懸命やっているので、「先生が悪い」という論だけで片付けるのはよくないのではないか、ということが大前提にあります。 その上で、昔は祖父母や近所の人など、親や先生以外の頼れる大人・相談先が常に複数人いました。それが、核家族化など様々な要因により、今の子どもたちにとって頼れる先や相談先は、先生か自分の親しかないということになる。家庭の中で何か起こったときに、相談先は先生しかいない、しかし、先生ともそりが合わないと非常に苦しくなってしまいます。