“学校行きづらい”きっかけは「先生」不登校 約3人に1人が回答【news23】
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小中学校で不登校の子どもがまた過去最多を更新しました。「学校へ行きづらくなった理由」を聞いてみると、およそ3人に1人が「先生」の存在をあげています。小学生の時、担任に恐怖を感じた少年。その身に起きた異変とは。 【写真を見る】不登校の約3割「先生」がきっかけ なぜ? ■“先生への恐怖”で学校に行けず円形脱毛も… 中部地方で暮らす中学2年生の小山隆(仮名)くん。 隆くんが「学校へ行きづらい」と感じたのは小学3年生の時。授業中、担任の先生による“突然の行動”がきっかけでした。 小山隆くん(中学2年生・仮名) 「ある子が(先生に)怒られてて、その子のことを蹴ったんですよね。すごく心にきちゃって。親に何も言えなかったし、心の中で収めようと思ってて、そんな時から結構、先生に対する恐怖はめっちゃ持ってました」 先生から怒られないよう常に気を遣うことにした隆くん。小学5年生のある日、そんな隆くんの異変に母親が気づきました。 小山隆くん(仮名)の母親 「朝、起こしに行ったときに布団の上にすごい量の髪が落ちているのを見て、頭を見たら、大きな円形脱毛ができていて、何か所にも」 隆くんは、この頃の担任の授業でも恐怖心を抱いていたのです。 小山隆くん(中学2年生・仮名) 「(先生の)切り替えがすごいんですよ。怒りっぱなしならわかるのですが、怒って素に戻るんですよ。わかんなくて、怖いっていう印象で、そこから本当に学校に行きたくなくなっちゃって」 感情が振り回され、ずっと疲れているようになり、やがて学校に行けなくなりました。 ――運動不足にならないように何か運動している? 小山隆くん(中学2年生・仮名) 「最近はやってないですね。『やらないと』とは思うのですが。やっぱり外にあまり出たくない」 ■「みんな『学校に行け』って言う」毎日、母親と押し問答も… 文部科学省の「問題行動・不登校調査(2023年度)」によると、不登校の小中学生のうち、学校が「先生との問題があった」と把握しているケースはわずか3%。一方、文科省の別の調査では、不登校になった本人のうち約30%が「“先生のこと”で学校に行きづらくなった」と答えています。 不登校になった隆くんに、母親は登校を迫りました。