【低学年の算数力】図形や九九を学べる「算数カードゲーム」が人気のワケは? 遊び方いっぱいの魅力に迫る<初級編>
算数を使って遊べた!という経験も重要!手先の精緻性も向上する
吉田先生曰く、「算数の勉強で大切なのは問題を解くだけでななく、〝算数を使って別のことができた〟という体験をすること」なのだそう。このようにカードゲームで遊ぶことで、「九九を覚えて問題が解けたぞ!」というだけじゃなく、「こんな風に遊べた!」という経験も味わえます。 また、今回吉田先生から「最近はカードにあまり触れていない子が増えているとも感じます。カードの持ち方がわからない、広げられない、めくれないとか。手の精緻性がどんどん落ちてきてる気がしますね」とも教えてもらいました。 カードゲームで精緻性を養いつつ、例えばルールを確認する際も動画で確認せずに、紙の説明書を渡せば読解力も育ちそう。ボードゲームよりも気軽な価格で買いやすいので、この年末年始にいろいろなカードゲームにトライしてみるのも楽しそうです。 ◆〈高学年・応用編〉の算数カードゲームについては関連記事参照
【記事監修】 吉田真也|math channel(マスチャンネル) 算数・数学の面白さを体験できるような機会を様々な切り口で届けている『math channel(マスチャンネル)』にて、講師や教材・コンテンツ開発を担当。大学院では算数・数学教育の研究をしていたことも。算数カードゲームとの出合いは小学生の頃。当時から誕生日やクリスマスに少しずつ買い足し、大人になった今も多数のカードゲームを所有しているそう。自身でも九九カードゲーム「kukupon!(くくぽん)」や「クリア立体カード」など、算数カードゲームの考案・制作を行っている。 公式X(旧Twitter)https://x.com/shinya_workshop math channel のホームページ https://mathchannel.jp/ math channelのYouTubeチャンネル https://www.youtube.com/@mathchanneltv
取材・文/長南真理恵 この記事をシェア