【低学年の算数力】図形や九九を学べる「算数カードゲーム」が人気のワケは? 遊び方いっぱいの魅力に迫る<初級編>
楽しく遊ぶだけで算数を自然と学べる算数カードゲーム。算数・数学に特化した学び・遊びの場を届けるmath channelの吉田真也先生は、小学生のころに算数カードゲームに夢中になり、現在では自身で考案・制作を手掛けるほどに。教室で生徒たちと遊ぶこともあり、子ども心に刺さるカードゲームも知り尽くしています。そんな先生におすすめのカードゲームを教えてもらいました。今回は小学校低学年向けの初級編です。 【画像10枚】実際にカードを使っている様子を先生のコメント付きで紹介
お題の形を瞬時に見つけて図形の感覚を養う!『スプリット』【初級編】
まず最初に紹介するのは、ふたつのピースを組み合わせてお題の図形を完成させるパズルゲーム。山にしたお題カードをめくったら、お題カードに描かれた図形とまったく同じ形になるピースカード2枚の組み合わせを探します。このピースカードの組み合わせが正解だ!と思ったら「はい!」と2枚のカードを同時に指差し。ピースカードは回転させたり、反転させて考えてもOK。 いち早く正解を見つけた人が勝ちで、最終的に一番多く正解したプレイヤーの勝利です。机に向かって勉強するだけでは学べない、柔軟な考え方そして瞬発力を学べます。 吉田先生「初級編は1、2、3年生向けで、子どもにルールが簡単に伝わるものを選びました。ルール説明が長くなるとやる前から子どもが飽きてしまうので、初級編を選ぶときには大事な要素です。 この『スプリット』は非常にシンプルでわかりやすいのが魅力。図形を学ぶときは”1つの図形が分かれて見える”という感覚がすごく大切なので、こういうゲームで遊ぶことで図形に分割の線が見えてくると、図形が得意になってくるのかなと思います」 ■カードだからこそ学べることも多い 吉田先生「そもそも図形を学べるゲームはカードゲームよりもパズルのほうが多いんです。実際にカチャカチャ動かしてイメージがつきやすいパズルと違い、カードゲームはそれができない。でも、だからこそ適度な負荷をかけられていいと思います。 また、デジタルゲームと違って手で持てるカードだからこそ、『なんでなんで?』『ほらこうじゃん!』と見せ合いながらみんなで盛り上がれる側面も。カードはめくる楽しさや『次はなにが出てくるかな?』というわくわくも味わえます」