12本のシリンダーが背中で爆裂! 1000馬力オーバーの新型ランボルギーニ「レヴエルト」を富士で試す【試乗レビュー】
BSの純正タイヤはレヴエルトのための専用設計
今回の試乗会には、ARTAの鈴木亜久里氏と共に、純正装着タイヤである「ポテンザ・スポーツ」を開発しているブリヂストンのスタッフも参加していた(同社は2023年からオフィシャルテクニカルパートナー契約を結んでいる)。 聞けばこのランフラットタイヤはレヴエルトのための専用設計で、その巨大なトルクに対応するために内部の剛性を高めたり、タイヤがヨレないように溝のハイトが抑えられたりしているとのこと。そして製造もランボのお膝元であるイタリア製だ。レヴエルトで走った感想を聞いた亜久里氏も、タイヤも含めたクルマの総合性能が非常に高いところにある点を強調しているのが印象的だった。 濡れた路面で1000馬力オーバーを試すというスリリングな試乗会だったが、当日は朝からの雨で、午前の部の参加者は、前車が巻き上げる巨大なウォータースクリーンに包まれた走行を強いられたとのこと。最高速も200km/h程度まで。それに比べると、雨が上がった午後の部の走行タイミングは、ランボルギーニの高性能ぶりを少しだけ垣間見ることができたので、本当にラッキーだったといえるかもしれない。
SPECIFICATIONS
ランボルギーニ レヴエルト|Lamborghini Revuelto ボディサイズ:全長4947×全幅2033×全高1160mm ホイールベース:2779mm 車両重量:1772kg 駆動方式:4WD エンジン:6.5リッターV型12気筒 DOHC 48バルブ エンジン最高出力:825PS(607kW)/9250rpm エンジン最大トルク:725Nm(73.9kgfm)/6750rpm トランスミッション:8段AT モーター:永久磁石同期電動機 モーター数:3基 フロントモーター最高出力(1基あたり):150PS(110kW) フロントモーター最大トルク(1基あたり):350Nm(35.7kgfm) リアモーター最高出力:150PS(110kW) リアモーター最大トルク:150Nm(15.3kgfm) システム最高出力:1015PS(746kW) タイヤ:(前)265/30ZR21(後)355/25ZR22(ブリヂストン ポテンザスポーツ) 最高速度:350km/h以上 0-100km/h加速:2.5秒 価格:6543万円
文と写真= 原アキラ