一番ヘルシーな果物はトマト? 栄養の専門家が解説!
果物と野菜を食べるのは、日々の食事で重要なこと。とはいえ、スーパーの青果コーナーやファーマーズマーケットでは選択肢が多すぎて、栄養的にコスパのいいものをどう選べばいいか迷ってしまう。 米疾病予防管理センター(CDC)が果物と野菜に含まれるビタミンとミネラルの含有量に基づいて採点した栄養密度スコアによると、驚くべきことにクレソンがもっとも体にいい野菜だという。100点満点を獲得したクレソンは、ピリッとした辛味のある緑色野菜で、淡水で育ち、炒めものにもよく使われる。このランキングでは、ほうれん草(86点)やケール(49点)といった緑色野菜のほか、赤ピーマン(40点)やブロッコリ(34点)など、野菜が上位を占めた。 いっぽう、果物でもっとも健康的なものはトマトだったそう。トマトは植物学的に果物とみなされ、CDCの評価ではにんじんよりわずかに低く、レモンよりはわずかに高い20点を獲得。トマトは抗酸化物質が豊富であり、体内でヒーローのように活躍する抗酸化物質は、酸化ストレスやがん、糖尿病、心臓病、そのほかの慢性疾患の一因となるフリーラジカルを防いでくれる。
トマトの栄養価はなぜ高い?
CDCによる「栄養価の高い果物と野菜の分類(PFV)」は、果物と野菜100kcalにおける指定された17つの栄養素の含有量に基づいています、と説明するのは「ザ・プラント・ストロング・ダイエティシャン」の管理栄養士であるシェリー・バーガーさん。 野菜はもともと果物よりカロリーが低いため、100kcalにするには果物よりたくさんの野菜を食べる必要があります、と彼女は語る。量が多いほど栄養素も多く含まれるため、PFVの採点システムで野菜が上位にくるという。 バーガーさんいわく、トマトは野菜に似た栄養プロファイルをもつ低カロリーの果物。米農務省の栄養データベースによると、60gのプラムトマトに含まれるカロリーはわずか12kcalで、炭水化物は3g未満。赤いトマトの色素である重要な栄養素リコピンも豊富です、とバーガーさん話す。