一番ヘルシーな果物はトマト? 栄養の専門家が解説!
・いちご いちごにはビタミンCにくわえ、いちごの果肉の色であり抗酸化物質として働く植物化学物質のアントシアニンが含まれている。「いちごの抗酸化特性は、脳の健康に重要な役割を果たすことが分かっています」とリームさん。「これが、脳の思考能力と情報処理能力を保護します。さらに、アルツハイマー病の発症を遅らせたり、予防するとされています」 可能であれば、有機栽培のいちごを購入し、シリアルやヨーグルトに足してみよう。非有機栽培のいちごには、成長過程でいちごの保護に使用する農薬の一部が残留しやすいという。 ・ライム その他の柑橘類と同じように、ライムはビタミンCの優れた供給源です、とリームさんは語る。ライムのおもな品種であるタヒチライムとキーライムは、料理、ベーキング、つけ合わせなど、さまざまな使い方ができる。ライム果汁を多く絞るには、絞る前にしっかりとした平らな場所で転がすこと。ライムには、レモン同様酸が多く含まれているので、生のライムや薄めていないライム果汁を大量に摂取するのはおすすめしない。 ・グレープフルーツ ビタミンC、ビタミンA、葉酸が豊富なグレープフルーツは、健康的な細胞の成長に重要です、と語るリームさん。ジュースにすると食物繊維と果肉が摂取できないので、すべての健康メリットを得るには生で食べるようリームさんは推奨している。 「グレープフルーツには水溶性食物繊維が含まれていて、血糖値、コレステロール、消化器官の健康管理に役立つことが明らかになっています」と彼女は話す。ただし、注意すべき重要な点が一つ。グレープフルーツは栄養価が高いけれど、食事に取り入れる前に必ず医師に相談を。グレープフルーツとその果汁は、一部の薬と相互作用することがあります、とリームさんは語る。
一部のフルーツを優先すべき?
一般的に、栄養士はさまざまな果物や野菜を摂取して、必要なビタミンやミネラルを幅広く摂取するよう勧めている。たしかに、栄養価がより高い果物や野菜もあるけれど、それだけを摂取するのはNG。 「野菜や果物は色によって異なる栄養素が含まれています。カラフルに食べることを意識することが非常に重要です」とリームさんはアドバイス。
translation : Mutsumi Matsunobu cooperation : Yumi Kawamura photo : Getty Images ※この記事は、海外のサイト『delish』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。