ゆうちょ銀行の不正出金問題 池田社長が会見(全文6完)システムの堅牢さなどを総点検
説明が間違っていたのか
朝日新聞:今の話も踏まえると、昨年9月の記者会見の翌日は、新聞各紙、営業目標は関係ないんだと、原因ではないんだというふうに報じたわけですけども、これ自体、説明が間違っていたということになりますか。 池田:主たる原因ではなかったんだろうと思います。いや、もちろん私は今、ちょっと乱暴に前回のときも申し上げましたけれども、物事っていうのはいろんな要素があります。従って、目標がきつかったからっていうのも1つの要素ですし、商品の要素もあるし、説明の要素もあるし、それからうちのお客さんの要素もあると。いろいろな要因の中の1つだったと思います。だからそれだけではないという意味で当時、答えたと思います。そのとき、どなただったかな。 朝日新聞:少し【**** 01:52:49】ですけども、去年の9月の会見ではまったく関係ないのかという質問にも否定されて、一因ではない、行為はあるけれども一因ではないという説明をしていました。みんなそれに基づいて翌日、報道したんですけども。 池田:一因って、主因では。 朝日新聞:一因であることを否定していました。 池田:主因ではないって言ったんじゃないんですか。
去年と今年で何が変わったのか
朝日新聞:分かりました、ちょっと細かいところは確認します。去年、この答申のときには社長・副社長が出る機会はなかったと思います。今年はこうやって積極的に説明に出てこられることはすごくいいことだと思うんですけれども、去年と今年で何か変化っていうのがあるのかどうか。 池田:いや、冒頭来、申し上げてるとおり、情報開示というのが、やっぱりうちのお客さまに極端に影響するところ、それから多くの方々がやはり不安に思ってることについては、やっぱし上のほうが出て行かなければいけないという、こういう思いで、実はこの考え方っていうのは、例の投資信託の販売は、あれは内部の内部統制の話なんですけども、それを含めて議論をしてきまして、やはり必要なタイミングでトップのほうが話をするというのは重要だと、こう思って、前回と違ってるところであります。 朝日新聞:何がきっかけで変わってきたんでしょうか、そのお考えというのは。 池田:何がきっかけって、いや、先ほどの、こう言って私がしゃべることによって、有言実行で社内の中にもそれが浸透するというのがあったと。で、それのベースとしては、先ほどの投資信託の、本来2回やんなきゃいけないのを1回で済ましちゃったっていうことについて、多くの人が、当時、僕は覚えてますけど、233カ店のうちの200カ店がそういうことをしたと。やっぱしそのことについて、どうやって知らせようかというのも、トップとしては一番の重要なことだと思って、その意味で、有言実行で、口で言っても【駄目なんだから 01:54:59】、皆さんのところに言ったほうがいいという思いがあったわけです。 朝日新聞:分かりました。あと最後、不正引き出しの件、いま一度、今回、381件のうち150件は過去のものでしたと。そのうち100件は今も補償されていません。ということは、100件の方々というのは、昨年以前に郵便局やコールセンターに訴えても、少なくとも今年に入って9カ月たっているので、調査中というわりにはかなり長いこと、お金を取られたまま放っておかれている状態じゃないかと思うんですが、ここら辺をもう少し説明をお願いします。 池田:もう少し、事情をちょっと話してよ。