ゆうちょ銀行の不正出金問題 池田社長が会見(全文6完)システムの堅牢さなどを総点検
うその記録作成を伝えないのは問題では
朝日新聞:朝日新聞の藤田と申します。ちょっとせっかくの機会なので、昨年9月の投信の不適切販売にちょっとお伺いしたいんですけれども、この問題で、公表された資料には書かれてはいなかったんですけれども、多くの管理職の行員が、うその記録を作成していたという説明がありましたけれども、この辺は池田社長はご存じでいらっしゃいますよね。 このうその記録を多くの管理職の社員が残していたということ自体は、対外公表された調査結果というものには、リリースに書かれておらず、その後、民営化委員会に報告されたときも民営化委員長、岩田委員長は聞いてないっておっしゃってたんですけれども、この点はとても重大な行為のような気がするんですけれども、組織風土を考える上でもですね。この点があまり重視されていないように見受けるんですけど、その点はどういうふうにお考えでいらっしゃいますでしょうか。 池田:もちろん、うそっていうことではないんですけども、本来は2回チェックをしましょうということを1回で済ませてしまったと。それでその文章の形態っていうのが、偽造かどうかっていうのはともかくとして、やや脚色をしている部分があるのではないかなっていうことで全部調査をしたところでありまして、その点につきましてはそれぞれの、いわゆる当事者責任というんですか、それなりにうちのルールに従って措置をしているというのがその件のところでございます。
不適切販売は営業本部に一因があると思うか
決してお客さまの、コンプライアンスについてお客さまがそういうようなことで被害が遭ったということをもう1回調査しようって、現に20万でしたっけ、全部、皆さんに当たって、だいぶもう当たっておりますので、そのことによってお客さまの被害はないと。うちの行内の極端な話、内部統制なんですよ。私の指示に従ってなかったと。ルールっていうのは私の指示ですから。そのことについて、うちの内部統制としてやはり問題があったということでもう一度、全員で振り返ってみようということで、その延長線で、さっきちらっと申し上げましたが、サービス向上委員会というのが出来上がったということでありますが。それが経過でございます。 朝日新聞:あともう1点、関連して、去年の記者会見では、この不適切販売の原因について、社内の資料では営業本部が一因だと記載されていましたが、記者会見ではそれは一因ではないと担当部長が強く否定していました。この件は【***** 01:50:42】増田社長の会見では聞いているんですが、池田社長はどういうふうに。 池田:この間もお話し申し上げましたが、藤田さんかな、どなたかが言ったように、やっぱり押し込み販売っていうのはあったんだと、あったんだろうと、結果的に見て。そうすると、振り返ってみると、やっぱり目標っていうのがどうも現実に合わない目標があった。さらにもう1つ申し上げると、ゆうちょグループで販売をする商品というのが適切だったかどうか。要は、これはちょっと今回の話とはずれるんですけれども、私どものお客さんっていうのはどういうお客さんなのかっていうのをもう1回、見ようと。で、お客さんに合った商品を提供していこうと。こういうことで今、増田社長の下、振り返って、新しい投資信託販売の方針、あるいは商品、それからサービスの仕方というのを、少なくとも来年の次の中計に入るときに導入していこうっていうのを議論している最中でございます。