両親は旧車持ち「恵まれた環境だった」 刷り込まれた日産のDNA…中学時代に憧れた名車を入手
不振の日産に訴え「角ばったデザインを取り入れて」
まだ若かりし頃で、やんちゃもしたい時代。「もうちょっと太いタイヤ入れて、もっとベタベタに下げたかったんですけど」と興味は湧いたが、正統派でいくことを決めた。 「一応、車のことは言うこと聞いてたんで。なるべく純正を崩さないようにカスタムをしていこうと考えて仕上げてます」と苦笑した。 ローレルに乗って10年。その間、車が縁でジムニーオーナーだった妻と知り合い、娘も誕生した。車のイベントにはチャイルドシートを積んで、可能な限り参加している。 「できることなら、こういう世界に引き込んでいきたいなとは思っています。もうこういうイベントに来るのが当たり前というか、どんどんどんどん連れて出そうかなって」とまな娘の未来を見据えた。 日産は業績不振により、ホンダと経営統合に向け、協議が始まった。 根っからの日産党の大久保さんも気になっている。 「もっと古い車のデザインが欲しい。トヨタさんですと、ランクルとか昔の70に似せた形とかが出てきてるじゃないですか。日産でも、例えばこれに似せた形というのを出してもらえると、最近の車にも少し視野が広がるかなという気はします。安全上の都合だと思うんですけど、ちょっと丸みを帯びてきちゃったっていうのがすごく僕の感覚であって、やっぱりちょっと古い感じがするような、角ばったデザインをもう少し取り入れてもらえると、今後も日産を乗り継いでいきたいなという気持ちにはなりますね。各会社で個性があるじゃないですか。そういうのを今の業界に求めます。トヨタはこんな感じ、日産はこんな感じというのがあるといいかなって思いますね。後輩たちもこういう車を選ぶ時にFR(後輪駆動)車が欲しいっていう声は上がってきますね」 いつの時代でも、車の個性が輝く時代であってほしいと願う。 旧車に囲まれて育ってきた自身の境遇を「恵まれた環境だったのかもしれない」と改めて振り返った大久保さんは、今後もローレルに乗り続けるつもりだ。 「とりあえず維持できるまでは維持していこうかなっていう感じですね。家族が増えても5人乗りなのでファミリーカーも視野に入れていきたいなと思います」と締めくくった。
ENCOUNT編集部/クロスメディアチーム