自宅から通える距離に職場があるのに「一人暮らし」を始めるという24歳の息子。男性の一人暮らしは平均いくらかかりますか?
就職後に、実家を出て一人暮らしを始める方は多いのではないでしょうか。しかし、一人暮らしを始めるにあたっては何かと初期費用がかかります。職場が自宅から通える範囲であれば、まずは自宅から通いお金を貯めてから一人暮らしをするのもひとつの選択肢です。 今回は、一人暮らしで職場に通う場合どの程度費用がかかるかについて解説します。一人暮らしを始めることでかかる費用について知りたい方は参考にしてください。 ▼アパートの1階と2階で「家賃」はどれだけ変わる? 1階暮らしのメリット・デメリットも紹介
一人暮らしにかかる費用相場
一人暮らしを始めるためには何かと費用がかかります。一人暮らしにかかる、初期費用・家賃・生活費についてそれぞれ紹介していきます。 ■初期費用 一人暮らしを始めるときに必要な初期費用としては、敷金・礼金などの賃貸契約に必要な費用、引っ越し費用や家具・家電の購入費用などがあります。 賃貸契約に必要な初期費用は、敷金・礼金・仲介手数料・日割り家賃・前家賃・火災保険料・鍵の交換代などです。目安としては、家賃の5倍程度が相場とされています。家賃が5万円であれば、25万円程度です。 引っ越し代は時期・荷物の量・距離などによって左右されますが、単身者向けのパックを利用すれば費用を抑えられるでしょう。 そのほか、家具・家電の購入費用も必要です。一人暮らし向けの新生活家電セットなどを選べば費用を抑えられるでしょう。また、ベッドやカーテンなどは実家で使っているものをそのまま使えば費用が節約できます。初期費用を抑えるためには、最初は必要最低限のものをそろえ、必要に応じて追加していくのがおすすめです。 ■家賃 一般的な家賃の目安は、手取り収入の3割程度とされています。手取り収入とは、給与から社会保険料や各種税金などを控除したものです。 総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2023年」によると、単身勤労者世帯における34歳以下男性の実収入は、月に35万3638円、実収入から税金、社会保険料などを差し引いたいわゆる手取り収入である可処分所得は、月に28万4281円とのことです。家賃は手取り収入の3割ほどがよいとのことなので、平均値で計算すると約8万円~9万円が目安となります。 ただし、平均値よりも収入が少ない場合には、上記よりも家賃は抑えたほうがよいでしょう。 ■生活費 同調査のデータによると、単身勤労者世帯における34歳以下男性の1ヶ月あたりの消費支出は平均17万42円とのことです。内訳は表1の通りです。 表1