「俺も引退撤回したんで、あなたも引退撤回してください」平本蓮が1RKOした朝倉未来へ愛のあるメッセージ
7月28日、さいたまスーパーアリーナにて『Yogibo presents 超RIZIN.3』が開催。ABEMAで放送された第11試合ではRIZIN特別ルール5分5R・ラストマン・スタンディング王座戦として朝倉未来vs平本蓮が行われた。 平本蓮はジュニアキックやジュニアボクシング時代で注目を浴び、新生K-1で活躍。紆余曲折の末にK-1を離脱し2019年からはRIZINで闘っている。 その後、2020年大晦日の『RIZIN.26』でMMAに転向。戦績こそ振るわないものの、大会を盛り上げるためのビッグマウスやトラッシュトークや、大晦日地上波放送が亡くなって窮地に陥っていた『RIZIN.40』に緊急登板して梅野源治とエキシビションを行うなどの貢献でファンから絶大な支持を得ており、RIZINを語る上では外せない選手の1人となっている。 また、かねてよりSNSで煽り合うことが多かった朝倉未来は「平本蓮とはプロレスやってるだけ」と楽しんでいる素振りも見せていたが、過激になっていく平本の発言を看過できず昨年1月には「平本蓮を訴えてみたやってみよう」「本気でやるよ、もう動いてる」と訴訟を宣言。平本もこれに全力で煽り返す対応をしていたが、昨年大晦日のYA-MAN戦の会見ではトラッシュトークを封印。さらに朝倉未来からKO勝利を奪ったYA-MANから平本が勝利を奪ったことで、平本vs未来戦の実現に期待が集まっていた。 3月に超RIZIN.3での2人の対戦が発表されると、両者負けたら引退を宣言。7月6日のイベントで平本は引退を撤回したが、未来は意思を崩さずにこの日の試合へ。
試合が始まるとじわじわと距離を詰め未来がミドルを当てる。平本はローで牽制し、未来もローを打ち込むがお互いなかなか前には出ない。平本がワンツーストレートも未来は下がって避け、平本がジャブからローも未来は下がる。未来はローも平本はワンツー。お互いローから平本が前に出て左フック。ふらついた未来にラッシュを仕掛け、そのまま未来の右フックにカウンターの左フック。ぐらついて倒れた未来に平本がパウンドラッシュを仕掛け、これでレフェリーが試合を止めた。 わずか138秒での勝利に平本は「すいません、いつもなんか喋るか考えてるんですけど今日なんも考えてなくて、とにかく、朝倉未来、ありがとう。そして、引退しないでください。朝倉未来がいたからこんなに情熱もってやってこれたし、自分も見つめ直したし、もうマジで何も言える事ないです。とにかく今日勝てて嬉しいです。ごめんなさいもうちょっと帰りたいんで、この辺で。ありがとうございました!」と言葉少なに挨拶。 バックステージに帰ってきた平本は「練習してきた技が見事にハマったんで、やってきたことに間違いはなかったなって。何度も何度も練習してきた技だったんでやってきて良かった。RIZINチャンピオンになったんですけど、もう1個別のベルトがあるみたいなんでそれを獲りに行こうと思います。(鈴木千裕は)なんかいきなりペットボトル投げてきたんでナメてんなと思って。僕は当たってないんですけど、僕はしっかり当てましたんで(笑)あのカモメみてぇな奴。アイム・ザ・ベスト、僕がベストです。時代は俺だッ!」と宣言。 ノーコメントで会場を後にした未来には「多分復活は絶対すると思うんで、辞めないでほしいですね。朝倉未来の人間力は試合してなくても感じますし、して感じたこともあります。する前から感じてたこともあります。辞めないでほしいです。俺も引退撤回したんで、あなたも引退撤回してください」とメッセージを送った。