井岡一翔と戦うマルティネスの体調は…元世界王者が指摘「風邪薬もドーピングがあるから…」
ボクシングの前WBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(35=志成)が大みそかに東京・大田区総合体育館で同級王者フェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)との再戦を控える中、王者の体調面に注目が集まっている。マルティネスは発熱により、26日に予定されていた公開練習を欠席。陣営は問題がないことを強調している。 元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪氏は、自身が代表を務める「Treasure Boxing Promotion」のユーチューブチャンネルで王者の発熱の影響について言及。「こういう言い方は悪いけど、井岡選手にとって有利に進んでいるのでは。体調ってのはすごく心技体で大事な部分だから。ましてや、マルティネスはフィジカル系だから。トレーニングし終わってるから風邪さえ治れば、通常に戻るんだろうけど。現役の時に自分もやって思ったけど、病み上がりの1発目のスパーって、キツいよ。すごい消耗を感じるし。そこの穴は少しあるかもしれない」と指摘した。 さらに、伊藤氏は「(試合直前は)あんまり薬とかも飲みたくない。風邪薬とかもそうだし、ドーピングのこともあるから。薬って何が入ってるか分からないから、ちゃんと調べてやらないとそういったことも起きる。そういう意味で言ったら、今は井岡選手にとって有利」と試合前の体調管理の難しさを解説。 一方で、王者が体調不良を〝偽装〟したとの見方には「それはないと思うな。マルティネスは前回も来日していて真面目なイメージがあるから。そういう感じには俺には見えないけど」と否定した。 その上で、試合の行方については「また判定でマルティネスかな。(前回7月の対戦は)フィジカルの差がありすぎちゃって気になった。今回もグイグイきて、12ラウンド動き続けられたらキツいんじゃないか」と予想しながらも「そこをうまく戦う井岡選手を見てみたいね」と試合巧者の前王者にも期待を寄せた。
東スポWEB