〔米株式〕NYダウ反落、180ドル安=ナスダックは高い(2日午前)
【ニューヨーク時事】週明け2日午前のニューヨーク株式市場は、主要経済指標の発表を前に様子見気分が強まる中、利益確定の売りに押され、反落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時15分現在、前週末終値比180.77ドル安の4万4729.88ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は179.63ポイント高の1万9397.80。 米株式市場が前週末に再び最高値を更新して取引を終えたこともあり、これまで買い進まれた銘柄を中心に利益確定の売りが出ている。週内には米雇用統計など一連の雇用関連指標の発表や、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長を含む複数のFRB高官の講演を控えており、内容を見極めたいとの見方から買い控えムードも広がっている。 一方、インテルは2日、業績低迷を受け、ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)が1日付で退任したと発表。インテル株が3%近く上昇し、ダウを支えている。米サプライ管理協会(ISM)が2日に発表した11月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は48.4(前月46.5)に上昇し、市場予想(ロイター通信調べ)の47.5を上回ったことも、投資家心理の改善につながっている。 個別銘柄では、ナイキ、ホーム・デポなどの小売りの一角のほか、ユナイテッドヘルス・グループやアムジェンなどのヘルスケア関連の下げが目立つ。一方、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムやセールスフォースなどが高い。ダウ30種構成銘柄以外では、テスラが目標株価の引き上げが好感されているほか、ギャップが投資判断の上方修正を受けて買われている。