〔NY外為〕円、150円台前半(2日朝)
【ニューヨーク時事】週明け2日午前のニューヨーク外国為替市場では、日銀の利上げ観測を背景とした円買い・ドル売りの流れが一巡し、円相場は1ドル=150円台前半に下落している。午前9時現在は150円00~10銭と、前週末午後5時(149円68~78銭)比32銭の円安・ドル高。 日銀の植田和男総裁は11月30日に報じられた一部メディアとのインタビューで、追加利上げに関し、「経済データがオントラック(想定通り)に推移しているという意味では近づいている」と語ったほか、「一段の円安はリスクが大きい」などと発言した。早期利上げ観測の拡大を受け円買い・ドル売りが進んだものの、その流れは一服している。米長期金利の上昇もドル買いを促している。 一方、トランプ次期米大統領は30日、中国やロシアを含む新興国グループ「BRICS」に対し、米ドルから離れる動きをすれば「100%の関税を課す」と主張し、脱ドルの姿勢を示すBRICSをけん制した。トランプ氏の発言を背景としたドル買いも入っているもよう。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0510~0520ドル(前週末午後5時は1.0571~0581ドル)、対円では同157円60~70銭(同158円22~32銭)と、62銭の円高・ユーロ安。