SNSで批判集中…新型コロナ禍で”大宴会”FC東京の東主将、渡辺副主将、永井ら5選手への厳重注意処分は甘いのか?
来シーズンのリベンジとタイトル奪取を誓った最終節後のセレモニーで、東は最後まで応援し続けてくれたファン・サポーターだけでなく、成績不振の責任を取って11月に辞任した長谷川健太監督の名前まであげて感謝の思いも捧げている。 だからこそ、一夜明けた5日に取った行動には失望の声が広がっている。 FC東京では3月にも、東京五輪世代のGK波多野豪とMF安部柊斗が自宅謹慎処分を科されている。このときも新型コロナウイルス禍で、なおかつ緊急事態宣言も発令されていた状況下で、外部の人間と会食へ繰り出した行動が咎められた。 開幕から主軸を担ってきた波多野と安部が、ともにベンチから外れた3月21日のベガルタ仙台戦後。トップチームマネジメント部の古矢武士部長は、同18日にチーム内規を破った2人へ、翌19日から自宅謹慎処分を科した理由をこう説明した。 「情報を受けて事情聴取したところ、本人たちも反省していた。しかし、非常に感染リスクの高い行動に当たる、新型コロナ感染の陽性になりうる会食が発覚したのは事実であり、他のクラブの新型コロナ感染という事情もあって即、謹慎させたのが今回の対処です」 おりしもガンバ大阪でクラスターが発生し、長期にわたる活動停止を余儀なくされていた。波多野と安部に科された謹慎は5日間とされたが、仙台戦に続く公式戦だった、3月28日のヴィッセル神戸とのルヴァンカップでもベンチから外されている。 今シーズンの開幕を控えたキャンプ中には、浦和レッズのMF柏木陽介とFW杉本健勇が、チーム内で禁止されていた外食へ繰り出していたことが発覚した。 このときは2人へ厳重注意処分と罰金処分がそれぞれ科され、さらに柏木に関しては昨秋から繰り返し規律を破ったとして、リカルド・ロドリゲス監督が受け入れを拒否。退団せざるをえなくなったベテランは3月に入ってJ3のFC岐阜へ完全移籍し、杉本も7月に横浜F・マリノスへ期限付き移籍。結果として浦和を去っている。 現状は緊急事態宣言が解除されて久しく、新型コロナウイルスの新規感染者数も大幅に減少している。しかし、さまざまな制限が緩和されつつあるといっても、例えば東京都は飲食店での会食人数の上限引き上げを1グループ当たり8人にとどめていた。 世界を見渡せば変異株の「オミクロン株」が猛威をふるい始め、日本国内でもすでに感染者が確認されている。まだまだ予断を許さない状況が続いているだけに、サッカー界でも一刻も早くコロナ禍前の日常を取り戻したい思いを必死に抑えて、スタジアムでの声を出した応援の禁止をはじめとして、全体で我慢を共有している。