SNSで批判集中…新型コロナ禍で”大宴会”FC東京の東主将、渡辺副主将、永井ら5選手への厳重注意処分は甘いのか?
J1のFC東京は8日、新型コロナウイルス感染症対策に関するチーム内規に違反する行動があったとして、一部選手に厳重注意処分を科したと発表した。 対象となったのはキャプテンのMF東慶悟(31)、副キャプテンのDF渡辺剛(24)、元日本代表のFW永井謙佑(32)、チーム最年長のGK阿部伸行(37)、MF渡邊凌磨(25)の5人で、FC東京は違反内容を「8人よりも多い人数での会食」と説明した。 すでに今シーズンの全日程を終えているFC東京は「シーズンオフ期間中の行動について、改めて全選手・スタッフへの注意喚起を実施した」と併せて発表した。しかし、3月にも主力選手2人が内規に違反して外部の人間と会食し、自宅謹慎処分を科されていただけに、ネット上では今回の処分に対して「甘すぎる」と批判が集中している。
内規違反の8人より多い人数での会食
ネット上を中心に今週明けから物議を醸し、サッカー界で波紋を広げてきた一件に対して、FC東京が5人もの選手に厳重注意処分を科した。 クラブ側の事情聴取に対して、キャプテンの東、副キャプテンの渡辺、日本代表経験者の永井、チーム最年長の阿部、今シーズンにJ2のモンテディオ山形からステップアップを果たした渡邊の5人が、チーム内規に違反する行動をしたと認めた。 FC東京は8日午前に更新した公式ウェブサイト上の「クラブからのお知らせ」欄で、違反内容に関して「8人よりも多い人数での会食」と説明した。 しかし、ネット上には都内の飲食店で撮影された、東や渡辺らを中心に30人ほどが笑顔で収まった集合写真が投稿および拡散されていた。しかも、撮影時だけかもしれないものの、5人の選手を含めたほとんどがマスクをしていなかった。 投稿などによれば、一部サポーターとの忘年会が開催されたのは、最後の3試合で急きょ指揮を執った森下申一監督の退任が発表された5日だった。前日の4日にはホームの味の素スタジアムでアビスパ福岡と0-0で引き分け、2月の開幕から上位争いにまったく絡めないまま、9位で明治安田生命J1リーグを終えたばかりだった。 今シーズンのFC東京は、YBCルヴァンカップの準決勝で名古屋グランパスに敗れて連覇を絶たれ、天皇杯では初戦の2回戦で順天堂大にまさかの金星を献上。ふがいなさを募らせた軌跡を、東は選手を代表するキャプテンとしてこう総括していた。 「本当に悔しいし、残念な気持ちでいっぱいですが、この数年で間違いなくチームのベースは上がったと思う。このベースを来年以降に必ずつなげていかなければいけない」