【新連載】久保奈穂実さんの「おいしい漢方レシピ」。潤い不足の便秘には、牛乳を使わないバナナジュースを
【連載】久保奈穂実の「おいしい漢方レシピ」
古くから癒しや回復の薬としても親しまれてきた、スープやドリンク。薬膳的効能から選んだ食材で作る一杯で、毎日の生活に養生の知恵を取り入れてみませんか。国際中医薬膳管理師・漢方アドバイザーの久保奈穂実さんが、忙しくても、疲れていても、身近な食材でササっとできる、簡単でおいしくてヘルシーな漢方レシピをお届けします。
〔8月の漢方レシピ〕 潤い不足の便秘に、牛乳なしのバナナジュースを
立秋を迎えると暦の上では秋が始まりますが、厳しい暑さはまだまだこれから。残暑が続く時期は、体の余分な熱を冷ます食材をぜひ取り入れてみてください。 今日ご紹介するのは、その代表的な食材の一つ「バナナ」を使った簡単ドリンク。バナナは、熱冷ましのほか、便通改善の効能も期待できます。
ハニーレモンバナナジュース
漢方相談で一年を通して多い便秘のお悩み。原因によってさまざまなタイプがありますが、そのひとつが熱がこもって潤いが不足し、コロコロ便になるタイプの便秘です。改善にはこの「ハニーレモンバナナジュース」がぴったり。材料はバナナと水とレモン汁だけ。 バナナジュースは牛乳を使うレシピが多いですが、熟したバナナを使えば牛乳なしでも十分おいしくなります。 レモン汁を入れるとバナナのベタッとした甘さがスッキリし、変色も防げます。はちみつは腸を潤し便通改善にいいので、加えれば効果がアップしますよ。
●材料と作り方
・皮をむいたバナナ(1本) ・水(100 ml) ・レモン汁(少々) ・はちみつ(お好みで) 材料をミキサーにかける。 グラスに注いで、白すりごまを散らす。
久保奈穂実(くぼ・なおみ)
国際中医薬膳管理師。漢方アドバイザー。ハードな生活で身体のバランスを崩した際に漢方薬に助けられた自身の経験から興味を持ち、中医学と薬膳を学ぶ。現在、成城漢方たまりで年間約2000人の漢方相談・薬膳講師を行っている。著書に『1日ひとつ、疲れが消える おいしい漢方365』『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』(ともに世界文化社刊)。SNSで発信するやさしい養生知識や、簡単薬膳レシピも大好評。X:@naominkubo /Instagram:@naomin_yakuzen
※この記事は、久保奈穂実『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』を再構成しています。