センター試験とどう違う?意外と知らない「共通テストのキホン」【進路のプロが解説】
保護者世代から大きく変わった大学入試。 さらに、現高1・高2生のお子さまは「新課程」に対応した大学入学共通テストを受験することになります。そこで、お子さまにも保護者のかたにも知っておいていただきたい「新課程」の共通テストを、松崎講師が解説します。 今回は「共通テストのキホン」と題して、共通テストの概要を解説します。
共通テストは「まだ先の話」と感じている高1・高2生のお子さまも多いと思いますが、この時期になると実際に受験する先輩の姿を見て身近に感じたり、ニュースや平均点の話題を見て気になったりします。 そこで、高1・高2生のお子さまはもちろん、保護者の皆さまにも、共通テストがどのような試験なのか、お子さまが学ぶ新課程で共通テストがどう変わるのかを知っていただきたく、進研ゼミ高校講座・進路指導センターの松﨑講師にインタビューを行いました。 共通テストは「まだ先」と思うお子さま・保護者が多いかもしれませんが、今から意識して対策を進めることが大切です。 松﨑講師: 共通テストは丸暗記では解けない、深い理解が必要になる問題がほとんどで、多くの勉強量が必要になります。 また、現高1・高2生が学ぶ「新課程」では、科目・範囲が増えたり、問題量が増えたりと、さらに負担が大きくなるので、今のうちから対策を進めていくことが大切です。 保護者世代から大学入試制度は大きく変わっているので、今の入試制度を知ることで、お子さまの悩みが理解できたり、適切な声かけができたりするようになります。 まずは、本記事で今の入試制度の概要を知っておきましょう。
共通テストとは?何のために受ける試験なのか
まずは、そもそも共通テストとはなにか? 何のために受ける試験なのか? を知っておきましょう。 松﨑講師: 共通テストは、大学入試センターが実施する、大学で授業や研究を行うために必要とされる高校の基礎的な学習の達成度を測る試験で、正式名称は「大学入学共通テスト」です。 現在の大学入試は、3つの選抜方式があり、その中で共通テストの結果が利用されます。 【3つの選抜方式】 ・一般選抜 ・学校推薦型選抜(公募推薦・指定校推薦) ※旧推薦入試 ・総合型選抜 ※旧AO入試 松﨑講師: 国公立大では、合格者全体の約8割が一般選抜の受験者で、多くの人が一般選抜を受験することになります。 一般選抜では、「共通テスト」の点数と各大学が独自に実施する「個別試験」の点数によって合否が決まるため、いかに共通テストでよい成績(得点)を取るかが志望大合格へのカギとなります。