センター試験とどう違う?意外と知らない「共通テストのキホン」【進路のプロが解説】
国公立大では共通テストの点数が、大学が定める基準以下だった場合、個別試験への出願ができない場合があります。 また、国公立大では共通テスト受験後に出願大を決定するので、共通テストの得点で志望校を変更する場合も多くあります。 松﨑講師: また、私立大では共通テストの点数を利用して合否を決める「共通テスト利用入試」があり、合格のチャンスが増えるだけでなく、併願大の対策の負担軽減にもなります。 そのため、現在の入試制度では、共通テストは多くの大学受験生が受験する試験といえます。
共通テストは、2日間で受ける長丁場の試験
高2生のお子さまが受験する2025年度の共通テストは、2025年1月18日・19日に実施されます(現高1生が受験する2026年度の日程は未発表)。 松﨑講師: 2日間にわたる長丁場で、合計8科目を受験することになります。高校3年間の学習を2日間で試される、精神的にも体力的にもキツい試験です。そのため、保護者のかたのケアは、お子さまにとって大きな助けになります。 とくに1日目の最後、英語のリスニングは試験時間が60分となっていますが、解答時間は30分。 最初の30分間はリスニング機器の説明等があり、疲れがピークに達する時間帯でもあるので、集中力を維持するのが大変難しいです。 松﨑講師: 初めて臨む試験の一発勝負で100%の力を発揮しなければならないので、模試とは違った緊張感があります。 直前期には共通テストと同じ時間割で過ごして対策をする受験生も毎年います。 また、共通テストは全問マークシート式という特徴がありますが、「自分はない」と思っているお子さまほどマークミスをしてしまう傾向があります。 特に共通テストは1問1答ではなく、次の問題と連動する問題も多いので、1問ミスすると、それ以降の問題も失点してしまう場合があります。 今後受験するマーク式の模試では、マークミスをしないことを意識して、慎重に受験するようお子さまにもお伝えください。