ジョージ・コンド、ジェフ・クーンズら超豪華アーティストが集結! カマラ・ハリス候補のためのチャリティ・セールを開催
11月に行われるアメリカ大統領選挙の民主党候補者で、現副大統領のカマラ・ハリスを支援するアーティストたちのグループ「アーティスト・フォー・カマラ」が結成された。現在165人が参加しており、彼らは10月1日から1週間限定のチャリティ・セールを開催する。オンラインでオークションと定価販売の両方が行われ、作品販売の収益は全てハリスの活動資金に充てられる。 リストの顔ぶれは豪華かつ多彩だ。ジョージ・コンド、ジェニー・ホルツァー、クリストファー・ウール、エド・ルシェといった巨匠や、ジュディ・シカゴ、ミシェル・プレッド、エイミー・シェラード、ハンク・ウィリス・トーマスなどの活動家としての一面を持つ人々、また、ジェフ・クーンズ、シンディ・シャーマン、アレックス・カッツらアート・マーケットで人気を集めるアーティストも名を連ねている。 参加者の1人である、2022年のヴェネチア・ビエンナーレで金獅子賞を受賞したシモーヌ・リーは同プロジェクトの声明で、参加できることを「光栄に思う」と述べ、次のコメントを寄せた。 「今日、わが国は、リプロダクティブ・ライツ(生殖に対する権利)の脅威から経済的不平等まで、様々な問題に直面しています。カマラは、これらの課題に立ち向かうために必要なビジョン、粘り強さ、思いやりを持ち、アメリカ国民の生活を改善するための具体的な計画を持っています」 「私たちは(ハリスがルーツに持つ)中央アメリカ・ジャマイカの素晴らしい伝統を共有し、多様な織物への愛、そして有意義な変化を推進する意欲を持っています。私は、カマラ・ハリスの大統領選出馬を支持できることを心から嬉しく思います」 ハリス候補をアーティストが支援するのはこれが初めてではない。2024年8月、ストリートアート出身のシェパード・フェアリーは、ハリスをフィーチャーしたポスターを制作し支持を表明した。ポスターは、彼女のスローガンである 「We are not going back(後戻りはしない)」を解釈した「FORWARD(前へ)」という言葉と共に、フェアリーの持ち味である力強く大胆なグラフィックで上を見つめるハリスが描かれている。フェアリーは過去にバラク・オバマの最初の選挙キャンペーンでもポスターを制作し話題となった。 ハリス候補のポスターに込めた思いについて、フェアリーは声明で、「私たちは前進しなければなりません。アメリカ国民が望んでいるような暮らしはまだ実現できていないかもしれませんが、拡大する脅威や時代と逆行している政策を打ち出している政党と相対しながらも、一歩ずつ前進し続けています」とコメントしている。
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