最近、気分が落ち込みやすい...。そんな時に食べてほしい「身近な食品」を専門医がレクチャー!
梅雨になると連日雨がつづき、中にはメンタルが落ち込みやすいと感じる人も。そんな毎日を気持ちよく乗り切るためには、食事が大きなカギになる。心療内科医のひめのともみクリニック院長・姫野友美先生が指南。 【写真】ダイエット中でも食べられる! 低糖質なおやつ35
積極的に摂るべきはたんぱく質と“いい油”
脳の働きに欠かせないのは、たんぱく質、ビタミン、ミネラルといった栄養素だ。なかでもセロトニンの栄養源になるのが、たんぱく質。たんぱく質をたっぷりと摂取することが、精神の安定にも有効だという。 「セロトニンをはじめとする神経伝達物質の原料はアミノ酸です。なので、たんぱく質摂取は必須。大豆製品でもいいのですが、最近の女性は動物性たんぱく質の摂取が少ないので、肉や魚を積極的に食べることを心がけましょう。肉であれば、毎日手のひら1枚ぐらいの大きさ、魚であればひと切れは食べてほしいですね。 さらに油も重要です。油というと“太るモト”と避けてしまう人がいますが、それは間違いです。油は脳の中の複雑な伝達経路に欠かせないものなのです。セロトニンをスムーズに運ぶためにも“いい油”を摂取しましょう。具体的にはオメガ3といわれるもの。グリーンナッツオイルやえごまオイルなどがありますが、サバやアジ、カツオなどの青魚からも摂取できます。現代人は不足しがちなので、積極的な摂取が大切です」
青魚を積極的に
サバやアジ、カツオやサンマなどの青魚は、たんぱく質が多いだけでなく、オメガ3系の油も豊富。セロトニンを強化するために、積極的に取り入れたい食材のひとつだ。一日ひと切れを目安にいただこう。
サプリメントでヘム鉄を
女性は毎月の生理で鉄分が不足しがち。実はこの鉄分も、セロトニンの生成に深く関与している。 鉄欠乏になると鬱っぽい症状が出てくるのはそのためだ。食品では補い切れないので、サプリメントで補って。
おやつはチーズかナッツ
オフィスで小腹が減ったとき、スウィーツを取ってしまうと逆効果。たまのスウィーツはご褒美として、曜日を決める。 その代わりにチーズやナッツを取れば、たんぱく質やいい脂質を補えるので理想的。
Harper's BAZAAR JP