【グッドイヤー・タイヤ試乗会】都内&千葉で新SUV専用タイヤをテスト
プジョー2008GT BlueHDと組み合わせて乗り味をチェック
では、実際に口上どおりに仕上がっているのだろうか。試乗はプジョー2008GT BlueHDに純正サイズの215/60R17・96Hの組み合わせで行った。 試乗してまず感じたのは、タイヤの滑らかな転動感と路面からの微細な凹凸感の少なさだ。気持ちよくスルスルとタイヤが転がっている感触が良い。ゴムコンパウンドが比較的柔軟なのだろう。低速域で路面の凹凸をトレッド面(のゴムの柔軟性が)が上手に吸収している感触がある。シリカコンパウンドや、サイプを施して剛性バランスを図ったトレッドブロックが効いているのだろうか。 先代モデルではもう少しゴムの硬さが感じられ、荒れた路面でざらついた乗り味として現われることがあったのだが、アシュアランス マックスガードSUVはタイヤが転がっていく感触が滑らかになっている。 その一方で、芯に腰の強さがあって、路面を軽く踏ん張っているような剛性も併せ持っている。 例えば高速道路のランプウェイなど、大きく曲がりこんだ長いコーナーで、タイヤの変形(感)が少なく、コーナリング中の安定感や安心感がある。またレーンチェンジ時にぐっと踏ん張る感じ、あるいは緩やかなカーブを曲がっているときの小舵角時に路面のうねりや荒れに影響されにくい安定感など、タイヤにストレスがかかった場面でタイヤの骨格の強さが感じられる。 これはよい面だけではなく、例えば今回試乗した2008GTでいうと、高速道では路面の継ぎ目を乗り越えた時にやや強めの突き上げが来るといった、ネガティブと感じられるような面もある。ただ、これはタイヤにかかる荷重に占める割合が大きい。 FFモデルの2008GTだと、後輪の荷重が軽いので症状が表れやすいのだろう。ラゲッジスペースにある程度荷物を積載していると、多少突き上げは抑えられるものと予想できる。 そうした面は見られるものの、カーブやレーンチェンジなど運動性能の面では、ケース剛性の高さが操縦安定性を高め、ドライバーに安心感を与えてくれる。ぐらつかないので運転がしやすいと感じるはずだ。