【グッドイヤー・タイヤ試乗会】都内&千葉で新SUV専用タイヤをテスト
注目は2プライ・ハイターンバック構造
グッドイヤーから、シティ派SUVユーザー向けのSUV専用タイヤ「アシュアランスマックスガードSUV」が登場した。このタイヤは「エフィシエントグリップSUV HP01」の後継モデルとなる。 【写真】都心&海沿いをドライブ 試走の様子はこちら (19枚) カテゴリーとしてはリーズナブルな価格設定のスタンダードタイヤに属するが、ウエット性能、静粛性、耐久性に力を入れて設計されているのが特徴となっている。 トレッドデザインは4本の主溝を基調にしたリブ(縦のブロック列)デザインを採用。横溝を斜めに配置し、また横溝の位置をずらして配置することでブロックの路面への打音を低減している。さらにトレッド両サイドのショルダー部のブロックにノイズ低減リブを配置。横に漏れるノイズも低減して、静粛性を高めている。 各ブロックには、「マルチバイティングエッジ」と呼ばれるサイプ(極細溝)を施した。これには、ブロック剛性のバランスを整えるとともに、ウエット時にブロックの接地面に入り込む水を排水する効果がある。これによって実接地面積を広げ、ウエットグリップ性能を高める働きを持っている。 トレッドコンパウンドには、低温時やウエット時にグリップ性能を発揮するシリカを配合したアクティブグリップ・キャップコンパウンドを採用。排水性の良さと合わせてウエット性能を向上。先代モデルと比べると約6%ウエット性能の向上を実現している。 構造面では、2プライ・ハイターンバック構造を採用。これは、骨格となるカーカスを2枚構成とし(2プライ)、ビードワイヤー(タイヤとホイールリムが嵌合する部分)での折り返しを高くした(ハイターンバック)構造にすることで、ケース剛性を高めるものだ。重心が高く、比較的重量が重いSUV向けの設計となっている。 少し説明がマニアックになってしまったが、このアシュアランスマックスガードは、スタンダードタイヤとして作られているのだが、様々な既存の技術を取り入れ作りこむことによって、安心で安全でリーズナブルなタイヤに仕立てているのだ。