不動産会社の経営者が教える! キッチンでわかる「選んではいけないNG物件」
物件探しの際、知っておくと助かるトピックをご紹介します。『持ち家女子はじめます』(飛鳥新社)の著者であり、5000人超の女性たちの「幸せになれる家選び」をサポートしてきた「ことり不動産」代表の石岡茜さんに、選んではいけないNG物件について教えてもらいました。今回は、収納やパントリーの有無などキッチンのNGに特化した内容となっています。ぜひ物件探しの際の参考にしてください! 【保存版】収納は多いほどいいわけじゃない? キッチンでわかる「選んではいけないNG物件」まとめはコチラ
NG1 家事導線に沿っていない収納
キッチンの収納スペースはどのくらい必要だと思いますか? お客様からよく「できるだけたくさんほしい」という意見を聞きますが、じつは、収納が多すぎると逆に使いづらいキッチンになってしまう可能性があるので要注意です。 キッチン収納で重要なのは大容量のスペースではなく、家事導線に沿った収納スペースが適量あること。 たとえば、コンロの上部や下部など取り出しやすい場所にフライパンや鍋、調味料などの置き場があったり、作業台の近くに食器やカトラリーをしまう棚があったりすることで料理がしやすく、また片づけも楽になるのです。 コンロや作業台から離れた場所に大容量の棚や引き出しがあっても、移動するのが面倒で使わなくなり「不要なものがごちゃごちゃ入り混じった場所」になってしまう可能性大です。 「使用頻度の高いキッチン用品が取り出しやすい場所に収納できるか」という点にぜひ注目して選んでほしいです。
NG2 手が届かない吊り戸棚
たとえ狭いキッチンであっても、吊り戸棚があることで収納率が上がるため、備わっている物件が多いです。 ところが吊り戸棚の上段は、成人女性でも手が届きづらい高い場所であるため、どうしてもデッドスペースになってしまいがち。 脚立や踏み台を使えばいいけれど、わざわざそれらを運んだりしまったりするのが面倒というかたも多いのではないでしょうか? そんなかたには、昇降式吊り戸棚がついた物件がおすすめです。 昇降式の場合、下に軽く引くだけで棚が目の前まで下りてくるので、背の高さや手の長さに関係なく、また脚立や踏み台を利用しなくても出し入れ可能。 大小さまざまなものをラクに収納することができます。 水切りタイプにすればシンク回りに水切りかごを置く必要もなく、作業台を広く使えますし、除菌乾燥タイプなど高機能タイプを選べば衛生面も安心です。 リフォームで取り着けることもできるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?