「干されてもいい」腹くくった鬼越トマホーク──容赦ない毒、実は事前に事務所確認も
すでに業界関係者の間では鬼越トマホークの名は轟いている。あとは世間に伝わるかどうかの勝負だ。 「今は養成所もあるし、芸人がサラリーマン化しているんですよね。がんばってネタを作って賞レースで勝ち上がっていく、っていう。それはそれでいいけど、違う売れ方もあるんだっていうことを証明したいですね。僕は長野県の上田市で生まれたんですけど、自分は真田幸村の子孫だと思っていて、そういう生き方をしたいんです。負けると分かっていても潔く散っていけばいいじゃないですか」(坂井) 「お互い実家が銭湯と居酒屋で商売やってるので、駄目になったらそっちで働こうっていう話はしてます」(金ちゃん) 「ダセえな。散っていけばいいとか言ってたのに、めちゃくちゃ後ろ盾ある(笑)」(坂井) 美しく散っていくのか、華やかに狂い咲くのか。一か八かの勝負をかける2匹の猛獣は、昨今流行りの「優しいお笑い」に背を向けて、毒を撒き散らしながら乱世を駆け抜ける。