子どもの「非認知能力」を高めるほめ方・叱り方 自制心、協調性を伸ばす働きかけ
そのためには、頭の中にある意識だけが変わってもわからないため、そこから行動が変わっていく必要があるのです。 さらに、その行動がたった1回変わっただけでは信用に欠けてしまいます。 だからこそ、意識によって変わり始めた行動が、次第に当たり前になるぐらい続けて、習慣にしていくことが求められるのです。 もし、お子さんの行動が習慣にまで変わっていけば、その行動は周りにいる人たちからもきっと信用されることでしょう。 結果として、「最近あの子は成長したよね」と評価されるようになってくるわけです。 そのためにも、ぜひお子さんの習慣にしてほしい「よい行動」を見取ってほめてあげてください。その一方で、お子さんの習慣にしてほしくない「よくない行動」については注意してあげてください。 これこそが、ほめポイントと注意ポイントでしたよね。 このように、ピラミッド状に構造化して非認知能力の育て方についてお伝えしましたが、結局のところ、みなさんがお子さんへ働きかけたいところは、「大切にしたい考え方(価値観・信念)」「必要な意識」「習慣」になります。 みなさんが、これら3つへ働きかけることで、お子さんの意識や行動が変化し、なんらかの非認知能力を伸ばしていくことが期待できるでしょう。
中山芳一(All HEROs 合同会社代表)