2024年に新登録された世界遺産、知ってる? 今行きたい「日本の世界遺産」全26カ所一覧
◆古墳時代に築かれた前方後円墳が街の中に残る百舌鳥・古市古墳群【大阪】
古墳とは、飛鳥時代の前にあたる古墳時代、日本各地で位の高い人や時の権力者を埋葬するお墓として土を盛って築かれた墳墓(ふんぼ)のこと。 大阪府内には、地図上でもはっきりその形が分かる日本最大の前方後円墳、大山陵(だいせんりょう)古墳(仁徳天皇陵)を含む百舌鳥(もず)古墳群と誉田山(こんだやま)古墳(応神天皇陵)を含む古市(ふるいち)古墳群があります。 日本が国としての形を築き上げていく中で現れた文化の一つであり、1600年以上経過した現在でも街の中で築造当時の状態をほぼ維持していることから、未来に引き継ぐべき遺産として2019年に世界文化遺産として登録されました。 いずれの古墳群も一般観光客が直接中を見学できるところはなく、遠くから望むしかありませんが、周辺の文化施設などで成り立ちなどを確認することが可能です。
◆白鷺のごとく美しく輝く姫路城【兵庫】
兵庫県西部の姫路には、白鷺城という別名を持つ美しい城、姫路城があります。九州以北にある日本の城の中では唯一世界遺産に登録されています。 江戸時代以前からの天守が残る城の中では一番規模が大きく、天守閣と小天守がつながる櫓なども当時のまま残っており、非常に貴重な城といえます。
◆未来に語り継ぐ負の世界遺産、原爆ドーム【広島】
中国地方(山陽・山陰)には、4つの世界遺産が登録されています。広島市内にある世界遺産は原爆ドーム。 広島県産業奨励館という洋館の建物でしたが、第2次世界大戦末期の原爆禍により、建物は残ったもののドームは鉄骨のみの姿に。人類が未来に語り継ぐべき負の世界遺産として、平和の尊さをこれからもずっと伝えていく場所となります。
◆日本三景で唯一の世界遺産、宮島・嚴島神社【広島】
原爆ドームと同時期に世界遺産に登録された宮島・嚴島神社。 海にせり出した朱塗りの社殿と干潮時以外は海の中に立つ大鳥居が印象に残ります。日本三景の中で唯一世界遺産に登録されている名所でもあります。
◆世界を席巻した銀の産地を訪ねる石見銀山【島根】
山陰地方で初めて世界遺産に登録されたのは、石見銀山(いわみぎんざん)。 戦国時代から江戸時代にかけてここで産出した銀は「石見銀」と呼ばれ、世界中に流通しました。鉱山開発の伝統的技術の跡と鉱山町の町並み、銀を港へ運ぶ時の道などが残っていることから「石見銀山遺跡とその文化的景観」として、世界遺産に登録されました。 鉱山跡の間歩(まぶ)の一部が見学可能で、鉱山町である大森地区の町並み散策も楽しめます。また銀を積み出した温泉津(ゆのつ)は静かな温泉地で、良質の温泉でのんびりすることも可能です。