2024年に新登録された世界遺産、知ってる? 今行きたい「日本の世界遺産」全26カ所一覧
◆聖徳太子建立のお寺、法隆寺【奈良】
関西地方には、6つの世界遺産が集まります。その中で最初に世界遺産に登録されたのは「法隆寺地域の仏教建造物」です。 法隆寺は聖徳太子が建立したお寺で、五重塔や金堂で知られています。世界で一番古い木造建築物とされています。 また同じ斑鳩(いかるが)の地にある法起寺(ほっきじ、ほうきじ)も世界遺産に含まれており、こちらには三重塔があります。
◆古き都の香りを残す「古都奈良の文化財」【奈良】
世界遺産「古都奈良の文化財」は、奈良市内にある東大寺、興福寺、春日大社、元興寺、薬師寺、唐招提寺(とうしょうだいじ)の各寺社と平城宮跡、春日山原始林の8つの史跡で構成されています。 ほとんどの寺社が平城京として奈良に都が置かれた当時に建立され、1300年近くたった現在も残っているという非常に貴重な存在です。東大寺の大仏、春日大社の鹿と、訪れた人々の印象に残る風景が多く見られますね。
◆紀伊半島を取り巻く山岳信仰に触れる「紀伊山地の霊場と参詣道」【奈良・和歌山・三重】
紀伊半島には、山岳信仰に基づく吉野・大峯、熊野三山、高野山の3つの霊場があり、霊場へ参詣するための道が古来より整備されてきました。 霊場内にある多くの寺社とともに、霊場へ参詣する道を取り巻く自然景観が評価され、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されています。 エリアが広大なため、一つずつ各地の霊場を訪ねていく形になりますが、桜の名所でも知られる吉野・金峯山寺、吉水神社(奈良県)、那智の滝を御神体に抱える熊野那智大社(和歌山県)、真言密教の聖地とされた高野山・金剛峯寺(和歌山県)など、見応えのある古刹ばかりですよ。
◆平安の雅を感じる「古都京都の文化財」【京都・滋賀】
平安京が置かれてから、戦国時代が終わるまで約800年もの間、日本の中心であり続けた京都。 多くの寺社が今も残る京都の街中にある古刹から、13のお寺(賀茂別雷神社(上賀茂神社)、清水寺、鹿苑寺(金閣寺)、慈照寺(銀閣寺)、高山寺、西芳寺(苔寺)、賀茂御祖神社(下鴨神社)、醍醐寺、教王護国寺(東寺)、天龍寺、西本願寺、仁和寺、龍安寺)と二条城、比叡山の延暦寺(滋賀県)、そして宇治にある平等院鳳凰堂と宇治上神社の17カ所が「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されました。 清水の舞台を持つ清水寺、春の桜が美しい醍醐寺、10円玉のデザインでもおなじみの平等院鳳凰堂など、観光名所ばかりですね。近接している所も多いので、ゆっくり歩いて参詣するのがいいでしょう。