神奈川県・黒岩知事が定例会見4月15日(全文2)県庁のテレワーク職員は24%
横浜市の保育園情報開示問題の受け止めを
朝日新聞:すいません。朝日新聞の【松沢 00:24:43】です。横浜市での保育園の情報開示問題についてなんですけど、受け止めをお願いします。 黒岩:これは保育所の問題、保育士が感染したということで。 朝日新聞:そうです。 黒岩:横浜市が保護者には知らせないよう保育所に求めていたという、この報道のことですね。 朝日新聞:はい、そうです。 黒岩:保育所については適切な感染防止対策を行った上で開園を続けてほしいと、こういうふうにわれわれはお願いをしている中で、このような事態が起きたといったことは誠に残念であります。横浜市が、保育士の感染が判明してから丸1日、保育所を開所するよう指示したということを、これ、市に確認をいたしました。そうしますと報道のとおりであるとのことでありました。保育士等に新型コロナウイルス感染症が発生した場合には、国の通知により、市町村が一部または全部の臨時休園を速やかに判断するということになっておりまして、感染拡大防止の観点からはもっとスピード感を持って判断すべきだったというふうに思います。 なお、今回の件を受けまして、県はあらためて本日、保育所を所管する各市町村に対して、感染者が発生した場合には国の通知に基づき、適切に対応するよう通知をしたところであります。
自治体の対応がバラバラなことをどう思うか
朝日新聞:おそらくそれも、園のほうは迷いながら開園というふうにしていると思うんですけども、知事のほうで、県は原則開園という方向を打ち出している故の、各それぞれの園に任せた状態が起きた結果かなという判断はあるんですが、それについて今も、自粛要請についても、市によって、藤沢市なんかは強く登園の自粛を求めるという要請をしていたりですとか、あと市によっては控えてもらう努力というぐらいにとどまっているという、自治体によってばらばらなことについてはどのようにお考えでいらっしゃいますか。 黒岩:これは自粛を要請するかどうかの中で、保育所の問題というのはどう対応すべきか、これは悩ましいところでありました。しかしわれわれは、この保育所に対しては自粛要請をしないと決めた。その背景は、前にも申し上げましたけども、そこにお子さんを預けていらっしゃる方、それはまさに今のぎりぎりの生活、医療、これを支える最前線で働いている方のお子さんというのがすごく多いと思いますね。具体的に言うと医療スタッフのお子さんをそこにお預けになって、そして医療現場で、最前線で働いていらっしゃる方とか、また、スーパーとか、生活の必需品を売る場所で働いている方が預けていらっしゃる。 そういうところで働いている方の働ける環境というのを守らないと、基本的なこの構図は支えられないだろうという判断の中で、保育所に対しての自粛要請をしないということを私のほうからは申し上げたわけです。ただ、それは地域地域のご事情もありますから、それはその地域地域ごとにさまざまな市町村で独自でメッセージを発せられるといったことは、それはそれでよろしいんじゃないでしょうかね。