「場当たり的な監督人事」浦和レッズの5シーズンで4度目の監督交代に批判殺到…なぜドタバタを繰り返すのか?
ヘグモ監督はシーズン途中で、システムを昨シーズンまでの[4-2-3-1]に変更。ダブルボランチとサイドハーフの起用を介して、結果を残す戦い方を優先させた。しかし、夏の移籍期間に入って主力に退団者が相次ぐ激震に見舞われている。 キャプテンのDF酒井宏樹(34、現オークランド)をはじめ、副キャプテンで守備の要アレクサンダー・ショルツ(31、現アル・ワクラ)、MF岩尾憲(36、現・徳島ヴォルティス)、先述のソルバッケンに続いて、酒井の後にキャプテンに就任していたMF伊藤敦樹(26、現ヘント)も今月にチームを去った。 対照的に今夏に新たに加入したFW二田理央(21、前ザンクト・ペルテン)、MF本間至恩(24、前クラブ・ブルージュ)、MF長沼洋一(27、前・鳥栖)らはまだフィットしていない。目指していたサッカーを実践できなかった末のヘグモ監督の解任に、SNS上では浦和のフロントを責める声も数多く飛び交っている。 「何?…浦和レッズは 結局フロントのおもちゃなの?」 「こんなクラブでごめんなさい。ヘグモさんありがとうございました」 「こういう場当たり的な監督選びを繰り返してるから30年でリーグ優勝1回しか取れてないってフロントは理解してます?」 「選手に出ていかれまくって、 監督もやってられないよな、こんなチーム…」 「浦和フロントの迷走」 浦和は2020年にフットボール本部を立ち上げ、3年計画のもと、最終年の2022シーズンのJ1リーグ優勝を掲げた。しかし、1年目の2020シーズンを終えた段階で大槻毅監督(51、前ザスパ群馬監督)が契約満了に伴い退任する。 後任にはスペイン出身のリカルド・ロドリゲス監督(50、現・武漢三鎮監督)が就任。2021シーズンに天皇杯優勝、2022シーズンにはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で決勝進出を果たしたものの、リーグ戦で最後まで優勝争いに絡めなかったという理由で退任し、結果として3年計画も達成できなかった。 しかし、フットボール本部の土田尚史SD(57)と西野努テクニカルダイレクター(TD、53)は責任を取らずにその後も同職にとどまっている。2023シーズンはスコルジャ監督のもとでACLを制し、リーグ最少失点の堅守を武器にリーグ戦で4位に入り、YBCルヴァンカップでは準優勝した。