当時はみんなライバルだった 80年代『ジャンプ』の人気漫画家が赤裸々告白
新人の発掘に期待、もっとハチャメチャな作品を
これまで築き上げたジャンプの精神は今後どう受け継がれていくべきだと思うのか? 「ほかがやらないことをやってきて、それを変えず、だれもやらないことをやっていって、新しい作家をどんどん生んでくっていうのがこれからも続くと思うし、続けていってほしいです」と秋本氏。 嶋田氏は「毎週毎週が勝負、整合性が破たんとか、それが面白かった。今はそういう作品が少ない。とにかく伏線がびっしりあって回収する、それも大切なんですけど。SNSが発達してみんなあまりにも他人の意見聞きすぎるんじゃないかな、もっとハチャメチャな作品が出てきてほしいなと思います」 「正直なところもう少し男臭い作品が出ればいいなと思います。ジャンプの永遠のテーマであります、友情、努力、勝利っていうことをしっかり伝承していってほしいと思います」と中井氏。 「新しいものへのチャレンジしている雑誌であってほしいなと思います」と高橋氏が締めくくった。 同展は10月15日まで。来春(2018年3月~6月)開催予定の「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展VOL.2 1990年代、発行部数653万部の衝撃」は、『DRAGON BALL』『ジョジョの奇妙な冒険』『SLAM DUNK』『るろうに剣心』などが登場。来夏(2018年7月~9月)開催予定の「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展VOL.3 2000年代から、進化する最強雑誌の現在」はでは、『ONE PIECE』『NARUTO-ナルト-』『ハイキュー!!』などが登場する。 (取材・文:THE PAGE編集部、撮影:志和浩司) ■「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展VOL.1 創刊から1980年代、伝説のはじまり」■ 【開催期間】2017年7月18日(火)~10月15日(日)※会期中無休【入館時間】平日:午前10時~午後8時、土日祝と8月14日(月)~18日(金):午前9時~午後9時※最終入館は閉館の30分前まで【会場】森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)【入館料】一般/学生2000円、高校生/中学生1500円、4歳~小学生800円 ※4歳未満は無料、税込