【アマゾンvs.ウォルマート】ECの巨人と小売の覇者、ネット通販の現状や取り組みまとめ
米国EC市場でのシェア拡大においてWalmartは大きく伸ばしていますが、Amazonの売上高の伸長はそれを上回ります。同期間中(2019~2023年)、Amazonの米国EC売上高は1420億ドル近く増加したのに対し、Walmartの増加は550億ドルでした。
Amazon、Walmartは正反対の施策を推進
AmazonとWalmartは、長年にわたり正反対の方向に進んできました。米国最大の小売事業者であるWalmartがオムニチャネルの強化という観点でEC事業の拡大に重点を置いてきたのに対し、米国最大のEC事業者であるAmazonは食品スーパーマーケット大手Whole Foods(ホールフーズ)の買収を機に実店舗に進出しています。
Amazonの2018年におけるEC利用率は77.2%で、Walmartは同4.9%。『Digital Commerce 360』の推計によると、EC小売事業者トップ2000社全体の2018年のEC利用率は8.5%でした。 2023年末には、AmazonのEC利用率は71.7%に低下する一方、Walmartは同15.4%となっており、過去最高となりました。