グリーン車に乗っていてもチケットを確認されないまま下車…「タダ乗り」をする人もいるのではないでしょうか?
グリーン車でチケットを確認されないことはある?
グリーン車のチケット確認については、新幹線、普通列車などの区分や状況に応じて異なるようです。 まず新幹線においては、車掌が携帯端末で座席の情報を確認できるため、原則としてチケットの確認は行われません。ただし、券面と異なる座席を利用していた場合などはチケットを確認されるようです。 一方で、普通列車のグリーン車は「Suicaグリーン券」以外の場合に、グリーンアテンダントが車内改札を実施しているとのことです。 ■追加料金を支払わずに乗るとどうなる? グリーン車のタダ乗りは、払うべき料金を支払わずに乗車しているので、もちろん不正乗車にあたります。 東日本旅客鉄道株式会社の「旅客営業規則」第264条には、係員の承諾を受けずに乗車券を所持しないで乗車した場合、乗車駅からの区間に対する運賃料金と、その2倍に相当する額の増運賃をあわせて収受すると記載されています。 また、鉄道営業法の第29条にも、鉄道係員の許諾を受けずに、有効な乗車券を持たずに乗車したときや乗車券に指示された車両よりも優等な車両に乗車した場合、乗車券に指示された停車場で下車しなかった場合には、罰金または科料に処すと記されています。 グリーン料金を支払わずに乗車し、不正乗車が発覚した場合、状況によっては罰金などが科せられる可能性があります。「どうせチケットの確認に来ないから」と、軽い気持ちで不正乗車をすると、グリーン料金よりも多い金額を支払うことになるかもしれません。
グリーン車のタダ乗りは不正乗車にあたる。チケットの確認がなくても正しい料金を支払いましょう
確かにチケット確認がなければタダで乗車できると思うかもしれません。しかし、それは不正行為です。場合によっては罰金が科せられる可能性もあります。また、直接チケットを確認されなくても車掌は携帯端末などで座席情報を把握しています。 グリーン料金は、新幹線・普通列車ともに距離によって列車ごとの金額が異なります。グリーン券は通常の乗車券や定期券、特急券に追加で購入するものになるので、注意しましょう。 出典 東日本旅客鉄道株式会社 e-Govポータル法令検索 鉄道営業法(明治三十三年法律第六十五号) 第三章 旅客及公衆 第二十九条 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部
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