琴桜、3大関でガツガツやる!「お互いに負けたくない、譲らないっていう気持ちでやっていくのがお互いのため」【大相撲】
大相撲九州場所で14勝を挙げて初優勝を果たした大関琴桜(27)=佐渡ケ嶽=が千秋楽から一夜明けた25日、福岡市の佐渡ケ嶽部屋宿舎で会見し、綱とりに挑戦する初場所(来年1月12日初日、東京・両国国技館)に向け、冬巡業で同じく綱とりとなる豊昇龍ら大関陣との稽古に意欲を見せた。 ◇ ◇ ◇ 競い合って、綱とりへ土台づくりからガツガツ行く。琴桜は、悲願の初優勝から一夜明けて笑顔で自己最多の14勝を挙げた九州場所を笑顔で振り返っていたが、冬巡業での上位陣との稽古を重視するか問われて口元を引き締めた。 「もちろん」と即答。「今まで通り、やってきたことをしっかりやるだけ。環境も自分で整えることができるので、自分らしいやり方でしっかり、体を落とさずにやっていくことが大事」 特に3大関は、いずれも1年半以内に昇進した。「お互いに負けたくないし、譲らないっていう気持ちでやっていくのがお互いのためにもなる。本当にいい存在だと思いますし。いい関係にあるなと思います」と琴桜。切磋琢磨(せっさたくま)の先頭に立つ。 来場所に自身と同じく綱とりとなる豊昇龍とは、千秋楽で21年ぶりとなる大関同士の相星決戦で激突したばかり。取組後、風呂場で絶叫した豊昇龍は「来場所、死ぬほどやり返す」。燃えている。九州が新大関場所だった大の里とは、二所ノ関一門の連合稽古で一足早く大関対決。拮抗(きっこう)した内容で、琴桜にもスイッチが入った。 冬巡業は12月1日スタート。つかの間の場所休みでやりたいことは「布団に入って横になりたいっす」と琴桜。まずは激闘の疲れをしっかり取って、綱とりへ万全のスタートを切る。
中日スポーツ