J1と海外クラブ必見!? J2からステップアップ濃厚な最強の10人。今季印象的な活躍を見せたのは?
FW:谷村海那(たにむら・かいな)
生年月日:1998年3月5日(26歳) 所属クラブ:いわきFC 2024リーグ戦成績:38試合18得点6アシスト 谷村海那は、国士舘大学から2020年にいわきFCに加入し、プロとしてのキャリアを始めた。当時JFLだったクラブとともに成長してきた選手だ。 プロ1年目の2020シーズンは、JFLで7試合に出場して2得点という結果だった谷村は、2年目の2021シーズンには23試合出場で5得点3アシストと成績を伸ばした。 J3に昇格した2022シーズンは29試合出場で6得点1アシスト、J2に昇格した2023シーズンは41試合出場で7得点4アシストと、クラブのカテゴリー昇格に合わせて自身も進化を続けている。 そして、2024シーズンはさらに驚異的な活躍で、38試合に出場して18得点6アシストを記録した。得点数はリーグ全体で2位タイとなっている。 特にヘディングでの得点力が際立っており、リーグトップの7得点を挙げている。身長は181cmと特別高くはないが、フィジカルの強さと優れたポジショニングを駆使し、ファーサイドで合わせることが多い。これを相手が警戒すると、相手DFの前に入ってニアで低いボールに合わせることもでき、いわきFCの貴重な得点源になっている。 いわきFCは近年、急速に力をつけ、J2で9位になった。JFLからともに成長してきた谷村は、クラブ以上の速度でJ1まで駆け上がる可能性がある。
MF:安部大晴(あべ・たいせい)
生年月日:2004年6月7日(20歳) 所属クラブ:V・ファーレン長崎 2024リーグ戦成績:12試合1得点0アシスト V・ファーレン長崎の育成組織出身の安部大晴は、2020年に2種登録でトップチームに加わり、2021年にプロデビュー。2022年には正式にトップチームに昇格した。 2023シーズンはJ2リーグで17試合に出場したが、そのうち13試合が途中出場で、総出場時間は448分にとどまった。今シーズンは開幕から長くベンチ外が続いていたが、8月に入り状況が一変。同月31日の第29節・栃木SC戦でシーズン初の先発出場を果たし、それ以降はスタメンの座をつかんでいる。 20歳と若い安部は、球際の強さが光るボランチで、長崎の中盤に安定感をもたらした。その成果は結果に表れており、安部が先発で起用されたリーグ戦10試合では7勝2分1敗と好成績を記録している。 安部はクラブ公式YouTubeチャンネルで「試合慣れしていないときは結構バタバタしていてボールをロストしてしまうことがあったんですけど、最近は相手の矢印だったり動きを見ながらプレーできているという感覚はある」と、自身の成長を語っていた。 今シーズン唯一のゴールも特別な価値を持つものだった。第32節のザスパ群馬戦で決めたその得点は、トランスコスモススタジアム長崎での最後の試合での一撃だった。この試合をもって、長崎は新スタジアム「PEACE STADIUM Connected by SoftBank」へ移転。クラブの下部組織出身である安部が、憧れの舞台でラストマッチに得点を決めたことは、彼にとってもファンにとっても感慨深い瞬間となった。
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