長友佑都の今後はどうなる?
各国の移籍情報を報じるイタリアの『トゥット・メルカート・ウェブ』は、ガラタサライのツイートを引用する形で、UAE(アラブ首長国連邦)のドバイを本拠地とするアル・ナスルへ移籍する可能性があると短いニュースで報じた。 ガラタサライにおける年俸200万ユーロ(約2億4000万円)をまかなえるクラブとしてならば、アル・ナスルも候補に上がってくるだろう。しかし、長友自身はヨーロッパへ旅立った2010年7月の時点で、プロの第一歩を踏み出したFC東京へ、いつか必ず戻ってきたいと明言していた。 そして、10年もの歳月を経ても、長友が古巣へ愛情を抱き続けていることが、今年のゴールデンウィーク中に図らずも明らかになっている。ステイホームが合言葉になっていた緊急事態宣言下で、FC東京がクラブの公式SNSを通じて開催した『青赤STAY HOME週間』のイベントにイスタンブールからリモート出演した長友は、復帰の有無を問うナビゲーターにこんな言葉を返している。 「僕もFC東京への思いというのはすごく強いから。イタリアへ出発するセレモニーのときにスタジアムで『帰って来るんで、また』と、すごく強い言葉を残しているし、もちろんプレーしたいですよ。ただ、これは僕の思いだけで成立するものじゃないので。とにかく、自分の思いとフィジカルコンディションも含めてチームに貢献できる、というものに加えて、あとは本当にクラブもそうだし……」 長友が最後に言及した「クラブも――」は、FC東京のチーム編成事情や強化部、長谷川健太監督が描く今シーズンの構想を指している。要は移籍金がゼロでも、片思いでは移籍は成立しないと説明したわけだが、実際に柏レイソルとの再開初戦を4日に迎えるFC東京の陣容はどうなのか。 新型コロナウイルス禍で開幕日程候補が何度も変更され、都内のスタジアムを確保することが極めて難しくなったとして、FC東京は2016シーズンからJ3に参戦させてきたU-23チームを辞退させている。J3を戦う予定だった若手選手たちを含めて、現時点で29人を数えるフィールドプレーヤーに、長谷川監督は「めちゃくちゃ多い、という感じではない」と言及したことがある。