中日・清水達也、26年WBCでの世界一へ「制球、切れ、変化球、まだまだ伸びしろたくさんある」ライデル去就不透明の竜守護神にも興味
中日の清水達也投手(25)が11日、ナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」で契約更改交渉に臨み、4500万円増の9500万円でサインした。90%という大幅アップを勝ち取った右腕は2026年に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場を目指すとともに、来季のブルペン陣を引っ張っていく決意を語った。 大幅アップに清水の表情が思わずほころんだ。4500万円増の年俸9500万円。今季は計60試合に登板して、3勝1敗、防御率1・40、39ホールドポイント。大台には届かなかったが、3年連続50試合登板を果たすなど勝ちパターンとして大きな存在感をみせたことを高く評価された。 「球団からも『いろいろ助けてくれてありがとう』という言葉と、3年連続50試合以上という成績を評価していただきました。体がずっと元気で痛いところがなくできてよかった。すごく評価していただいてうれしい」 ブルペンで確固たる地位を築きつつある右腕にとって、来季はチームのために投げるのはもちろん、自らの夢にとっても大切な年になる。2026年はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が控えている。 「プレミア12で最後世界一になりきれず悔しい思いもしました。しっかり来年結果を残して、また侍ジャパンに呼んでいただけるように。そこで世界一を味わいたいという思いはより一層決勝で負けて感じました」。プレミア12では計4試合に登板して防御率0・00。「ああいう舞台で投げないと得られない大きな経験を得られた」と手応えを口にした。 WBCに憧れるようになったのはイチローの決勝打に日本中が沸いた2009年大会から。子どものころから憧れていた舞台に立つためにも、さらなるレベルアップを目指す。「制球力にしても切れにしても変化球にしても、まだまだ伸びしろがたくさんあると思うので。もっともっと良い投手になれるように頑張りたい」。自主トレは名古屋で一人で自分と向き合いながら汗を流す。 マルティネスの4連投を避けるために9月23日の広島戦(バンテリンドームナゴヤ)で1点リードの9回に登板し、2年ぶりのセーブをマーク。「セーブをあげたときはうれしかった。中継ぎだと抑えても試合は続くので喜びを表しきれないところがある。セーブは自分が抑えれば試合が終わりますからね」。現在はマルティネスの去就が不透明。もしも―のときには抑えをやりたい気持ちはある。
中日スポーツ