V旅行は「貢献してから行きたい」巨人23歳右腕が決意の日本居残り練習 同学年左腕にはお土産頼む
巨人の堀田賢慎投手(23)が11日、G球場で居残りトレを敢行した。今季17登板で3勝3敗、防御率2・45の右腕は「貢献してから行きたい」とV旅行の参加をあえて見送った。先発ローテ定着へ井上温大投手(23)に握りをならったフォークを試投。「最低でも今年の温大くらい結果を出す気持ちで」と、晴れて来オフの南国行きを目指す。 練習中のG球場は気温9度。6000キロ以上離れたハワイの最高気温は約30度と、実に21度差だ。堀田は冷気がこもる室内練習場に現れ「1人は好きなんで。集中してやりたい練習をできる」と単独でランニング、ネットスローを約1時間。シーズン序盤は先発の一角を担ったが「CSメンバーに入れなかったのが悔しかった」と日本に残り、体をいじめ抜くことを決めた。 年間を通じてのローテ定着を目指す来季。ネットスローは85球を投じ、改良中のフォークを確かめた。秋季練習中、阿部監督から「スピードを出すように」と伝えられた“宿題”。同学年で今季8勝とブレイクした井上の握りを参考にし「縦に落ち始めた。こっちの方がコントロールしやすい」と好感触だ。 ハワイへ旅立った井上にはお土産を頼んだ。「ゴルフで着れる襟付きのシャツとかあったらうれしい」と海の向こうの盟友にリクエストし「行ったら楽しいと思う。来年ですね」。1年後は、左右両輪でV飛行を実現させる。(内田 拓希)
報知新聞社