巨人・阿部監督 最短27日本拠地Vへ異例の「力め」指令「力むなと言うと力んじゃう」 2008年の経験から大号令
巨人の阿部慎之助監督(45)が24日、本拠地Vに向け「力め」指令を出した。現在、優勝マジック4。Xデーは2位・阪神の勝敗も絡むが、3連勝なら27日・中日戦(東京ドーム)で最短優勝の可能性を残す。重圧に目を背けることをせず、異例の大号令で一戦必勝に挑む。 歴史的な大混戦シーズンに、阿部監督は2008年を思い出した。9月の12連勝で首位・阪神と、最大13ゲーム差をひっくり返して逆転V。141試合目にマジック2が点灯し、142試合目に優勝を決めた。当時、正捕手だった指揮官の脳裏にも深く刻まれている。 「最後、クルーンが赤星さんを三振に取って、逆マジックが点灯したんですよね。よく覚えています」。現役生活で酸いも甘いも経験した。だからこそ選手には「力め」と言う。「力むなと言うと力んじゃう。もう、体が壊れるんじゃないかっていうくらい、力んだ方がいいかもしれない」 重圧を受け止めることで経験になり、今後の野球人生にも生きると信じる。25日からはシーズン最後の5連戦。戸郷から山崎伊、井上、横川、菅野に先発を託す。「目先の1試合を勝つために、全力で頑張りたい」と指揮官。力み倒しのガチンコ野球を貫き、重圧に打ち勝った先に頂点が見える。