ライジングゼファーフクオカ谷口光貴選手&加藤寿一選手インタビュー<地域と共に創る未来>【バスケ】
――選手として、ホームタウン活動をする意義とか重要性をどう感じていますか? 加藤)クラブとしては皆さんに知っていただく手段だと思います。もっとファンを呼んで、満員の中でプレーしたいという気持ちもありますし、そのためにも重要な活動だと思います。また、個人的には子供たちと向き合う活動が多いので、目標、道しるべになるような人間でありたいと思っています。そして活動をきっかけにバスケを始めてくれる子がいたら、よりうれしいですね
――活動の中で伝ってほしいメッセージや思いを教えて下さい。 加藤)まず子供たちにとってかけがえのない体験であってほしいですし、色々な活動をしていく中で、関わった人にとっては前向きになるような経験になってほしいです。いずれにせよ、交流が一つのきっかけになって好転してくれたらうれしいですね。
加藤)公表してなかったのですが、実は幼少期に吃音症(言葉がどもる、同じ言葉を繰り返すなどの発話症状)でした。今でも認知度が低いと思いますが、僕も本当に嫌でしようがない時があって辛い思いもたくさんしました。今でこそ、こうやって人前でも吃音が出づらくなりましたが、大人になっても症状が出てしまう人も少なくありませんし、場合によっては障害認定されたりもします。変な風に思われたくないから、もう喋りたくないとか、人と交流したくないという考えになって、本当はやりたいことをあきらめることもあると思うのです。元々吃音を持っていて、こうやって人前でも話せるようになった存在として、悩みを聞いたり、話をしたりできれば、道が開ける人もいるのではないかと思っているので、行動に移していきたいです。 ――加藤選手が言葉にすることで多くの人に知ってもらうことができますし、心の拠り所になる方もいるはずです。 加藤)そうなってくれたら、うれしいですよね。例えば、吃音症の子供たちに試合を見てもらったあとに話をするような機会があれば、それが何かのきっかけになる子もいると思っています。そのために、僕も心理カウンセラーの勉強もしているところで、ぜひ形にしたいです(加藤選手は心理カウンセラーベーシック資格を所持)。 僕にどこまで影響力あるかわからないですが、今人前に立つ仕事をしているので、吃音症の方たちに何らかのきっかけを作る活動をしたいと思っています。 取材協力:Bリーグ B.Hope WEBサイトはこちら https://www.bleague.jp/b-hope/ B.Hope公式Xはこちら https://x.com/B_LEAGUE_HOPE