大阪桐蔭が市和歌山降し4強 1試合6本塁打は大会タイ センバツ
第94回選抜高校野球大会は第9日の28日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で準々決勝があり、大阪桐蔭が、1984年にPL学園が砂川北(北海道)戦で打ち立てた1試合6本塁打の大会記録に並ぶ強打で、市和歌山を17-0で破り、第90回大会(2018年)以来となる通算5回目の4強進出を果たした。 【市和歌山vs大阪桐蔭 熱戦を写真で】 大阪桐蔭の西谷浩一監督は春夏通算59勝目で中村順司元監督(PL学園)を抜いて単独2位となった。大阪桐蔭は第10日(30日)第2試合で国学院久我山(東京)と対戦する。 ◇大阪桐蔭の先発・前田、6回12K 大阪桐蔭が計6本塁打で17得点と圧倒した。一回、丸山の左前2点打で先行。五回に谷口のソロ、星子の3ランで4点。六回は伊藤の1イニング2本塁打、代打・工藤の2ランなどで8点を加えた。先発の左腕・前田は球にキレがあり6回を12奪三振、1安打で無失点と好投した。市和歌山は投手陣が崩れ、打線も精彩を欠いた。 ◇大阪桐蔭・西谷浩一監督 長打が打てるチームではない。(6本塁打に)ちょっとびっくりしている。先発の前田はしっかりゲームを作ってくれた。(2回戦を辞退した)広島商の分まで心を込めてやろうと話した。 ◇市和歌山・半田真一監督 (淵本の先発起用は)エースの米田でいくと米田しか頼れなくなるし、淵本が通用する自信もあった。相手のコンタクト力はさすが。(大阪桐蔭の前田は)球のキレ、制球力、全てが超高校級。 <大阪桐蔭が達成した記録> ◇チーム1試合最多塁打43=大会新 大阪桐蔭が市和歌山戦で記録。これまでの最多は第56回大会(1984年)でPL学園(大阪)が砂川北(北海道)戦で記録した42。 ◇チーム1試合最多本塁打、両チーム1試合最多本塁打 大阪桐蔭―市和歌山戦で、大阪桐蔭が6本塁打を放ち、市和歌山が本塁打0本だった。第56回大会(1984年)のPL学園(大阪)―砂川北(北海道)戦で、PL学園が6本、砂川北が0本で記録して以来、2回目。 ◇チーム1イニング最多本塁打 大阪桐蔭が市和歌山戦の六回に記録。伊藤櫂人(3年)がソロと2ラン、工藤翔斗(3年)が2ランを放った。第83回大会(2011年)で、九州国際大付(福岡)が前橋育英(群馬)戦で記録して以来2回目。 ◇個人2打席連続本塁打 大阪桐蔭の伊藤櫂人内野手(3年)が市和歌山戦の六回に中越えソロと左越え2ランを放って記録。第89回大会(2017年)の樺嶋竜太郎(福岡大大濠)以来で13人目。同一イニングでの達成は大会史上初めて。1試合個人2本塁打も大会タイ記録で第91回大会(19年)の石川昂弥(東邦)が決勝で達成して以来26人目。 ◇代打本塁打 大阪桐蔭の工藤翔斗(3年)が準々決勝の市和歌山戦の六回に右越え2点本塁打を放って達成。第89回大会(2017年)に大阪桐蔭の西島一波が決勝の履正社(大阪)戦で達成して以来、通算6本目。 ◇全31試合をライブ中継 公式サイト「センバツLIVE!」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2022)では大会期間中、全31試合を動画中継します。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/hsb_spring/)でも展開します。